
高額療養費制度とは
「高額療養費制度」とは、公的医療保険における制度の1つで、医療機関や薬局の窓口で支払った自己負担額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度のことです。
医療費が高額になると、自己負担(1~3割)も高額となり家計の大きな負担となるため、各健康保険制度で、その負担が大きくならないよう自己負担額の上限が設定されています。
自己負担上限額
自己負担上限額は、年齢や加入者の所得状況等に応じて設定されています。
高額療養費制度の対象となる医療費は、患者が支払った保険適用となる医療費の自己負担額です。
なので、入院時の食費負担や差額ベッド代、公的医療保険制度の対象外の医療費は含まれません。
医療費控除での注意点
ときどき高額療養費制度と医療費控除がごっちゃになって、支払った医療費の一定額以上の場合に税金が戻ってくるんでしょ?とお尋ねいただくこともあります。
たしかに、医療費控除が加わることで税金が戻ってくるケースが多いと思いますが、還付になる税額は「医療費控除の金額 × 税率」の分だけです。
一定額を超えた医療費の金額そのものが戻ってくるわけではありません。
そもそも税金が発生していない人の場合には、医療費控除を受けたとしても戻ってくる税金はないということになります。
また、医療費控除の計算においては、保険金などで補填される金額を差し引かなければならないのですが、この高額療養費による給付についても差し引く必要がありますので、ご注意いただければと思います。
■編集後記
昨日は午後から面談1件。
相談対応など。
しばらく雨予報はなかったような気がしますが、夜中からすごい雷雨でした。
今週は天気が崩れそうです。。

