税金ほか

個人事業主が廃業する際の手続きなど

 

個人事業主がその事業を廃止するという場合、税務署等への各種届出が必要となります。

法人よりは幾分必要な手続きは少なめですが、確認してみたいと思います。

 

 

廃業時の届出

  • 個人事業の開業・廃業等届出書
  • 都道府県への廃業届出
  • 所得税の青色申告の取りやめ届出書
  • 給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届出書
  • 所得税及び復興特別所得税の予定納税額の減額申請書

上2つは、すべての個人事業主について提出する必要があるものです。
下3つは該当する場合に提出することになります。

 

消費税の課税事業者である場合

また、消費税の課税事業者については次の届出も必要です。

  • 事業廃止届出書

計算方法の特例を受けるために届出している場合、それらを取りやめる届出も通常必要となりますが、事業廃止届出書を提出した場合には、それらの不適用届出書等の提出があったものとして取り扱われることになっています。

 

注意点など

個人事業を廃業する際、届出以外に注意点がありますので、いくつか確認してみます。

廃業年の確定申告(準確定申告)

廃業した年分までは確定申告をする必要があります。

漏れがないようご注意いただければ(亡くなって廃業という場合は準確定申告)。

 

みなし譲渡

消費税の課税事業者で、一定のケースにおいて「みなし譲渡」という規定が適用されます。

該当の方だけですので、すべての方が留意すべきことではないですね。

個人事業主が廃業した際のみなし譲渡について

  個人事業主がその事業を廃業した場合、一定の要件に該当している場合は、廃業した年についても消費税の納税義務が発生します。 加えて注意しないといけないのは、「みなし譲渡」という規定です。 & ...

続きを見る

 

個人事業税

事業税は経費にできる税金です。

個人事業税について

開業してから知るという人も多いかもしれませんが、個人事業税は所得税、住民税、消費税とあわせて計算することになる税金です。   個人事業税は、国税ではなく地方税(都道府県税)に分類される税金で ...

続きを見る

 

個人事業税は、賦課通知が翌年となるので、通常は翌年の必要経費としますが、廃業時については課税見込額を計算し、廃業年分の必要経費に算入することができます。
廃業時に算入しておかないと、更正の請求など面倒になりますので、漏れなく適用したい内容となります。

 

他にもありそうですが、主だったものをピックアップしました。

該当するものについて、漏れがないようご注意いただければと思います。

 

 

 


【編集後記】
昨日は前日に引き続き、籠もってとある作業。。
慣れない仕事は、わからないことがわからなかったりするので、調べながら進めないと何かを見落としてしまいそうで、なかなか時間がかかりますね。。
焦らず、慎重に進めたいと思います。

娘たちはすっかり熱も下がって、ほぼ平常運転です。
早く学校に行きたい模様。
今週は我慢です。

ちょっとずつ不用品を処分しているのですが、気になっていた箇所に少し手を付けることができてスッキリしました。とあるモノを弟に託す予定ですが、なかなか引き取ってくれません。今度、こっそり忍ばせようと思います。

ライフ

Windowsキーの検索不具合、対処など

  Windowsパソコンでは、ソフトやデータについてはWindowsキーから検索しています。 原因不明なままですが、突如、検索バーに入力できなくなってしまいました。 多用しているので、結構困ります。。   調べたところ、同じような不具合は過去にもあったようで、対処法などが何パターンか掲載されているサイトもありました。   その中から、いくつか対処法を試したのですが、私の場合は次の方法でいったん検索できるようになりました。   今現在でも根本的な解決に至ってないので ...

ReadMore

税金ほか

生命保険料控除について

  生命保険に加入していれば、今ぐらいの時期に「生命保険料控除証明書」が届くと思います。   年末調整や確定申告で必要ということはわかっていても、具体的な内容までは知らないというかたも多いと思います。   保障が目的で加入するでしょうから、所得控除はオプション的なもので、詳しく知らなくても問題ないと思いますが、ポイントを少しだけ確認してみましょう。     生命保険料等を支払った場合、一定の金額について所得控除を受けることができます。 上限額、平成24年1 ...

ReadMore

税金ほか

税込経理の場合の消費税の計上時期

  消費税の課税事業者である場合、消費税の会計処理は税抜き方式と税込み方式があります。   税込みで処理している場合、売上げや仕入れに係る消費税額を売上や仕入の金額に含めて計上します。   申告時に消費税額を確定させることになりますが、そのタイミングは決算日以降となるため、当然納付も翌期となります。   この消費税等を計上する時期ですが、当該決算にて未払い計上するのか、申告書を提出した日(納付した日)に経費に計上するのかお尋ねいただくこともあります。   ...

ReadMore

独立

100%対応できないし、しなくてもいい

  すべてのニーズに対応できればいいのでしょうが、なかなか難しいことです。     合う合わないもあるし、 実際、相性みたいなものもあります。 合う、合わないがあるので、すべてに対応することは不可能でしょう。 対応できない部分をすべて無視していいわけではないかもしれませんが、無理に対応してもお互い不幸かもしれません。   できるできないもある そもそも、できること、できないことが存在します。 例えば、組織と1人では守備範囲が異なります。 1人でやっていると、自分の得 ...

ReadMore

ライフ

買わないマイルール

いろいろと趣味もあるので、欲しいものはつきません。。 何でもかんでも買えればいいのですが、色々と限りがありますので(お金など)、買い物についてのルールを作っています。 こういうときは「買う」というルールもありますが、本日は「買わない」ルールについて記事にします。 いくつかあるのですが、主だったものをピックアップします。     期限を迫る、期限があるとき 最近は遭遇する機会はあまりないのですが、何らかの営業を受けたとして、ある一定の期限まで、例えば「今日までならこの値段で」とかといった ...

ReadMore

会計・経理 税金ほか

未払費用と未払金の違いについて

  勘定科目に「未払金」と「未払費用」というものがあります。 似たような名称ですが、一応定義の違いはあります。 個人的には、あまり深く考える必要はないと考えていますが(学問として扱う場合は別ですが)、少し確認してみます。   未払費用 継続的な契約に基づきサービス等の提供を受けているものについての未払分   未払金 非継続的(単発)な取引で、モノ・サービスの提供が終わっているものについての未払分   ちなみに仕入れに関する未払いについては「買掛金」を用います。 &n ...

ReadMore

医療機関等

支払関係帳票がオンラインに1本化

  現在オンライン請求を行っている医療機関等について、郵送による返戻レセプトは2024年9月末で終了となっており、2024年10月からは返戻ファイルのみとなっています。   これに併せて、10月から紙による支払関係帳票等の送付も廃止されました。 その中には、当座振込通知書などの会計処理を行うのに必要な書類も含まれています。   書類によっては、ダウンロード期間が直近3ヶ月など短い場合もあるため、適宜ダウンロードが必要です。   また、これら資料は電子取引データに該当 ...

ReadMore

ライフ 長崎

白木峰高原へ行ってきました

  白木峰高原は五家原岳中腹にある長崎県ではコスモスの名所として有名なスポットですが、思えば、私はこれまで行ったことがありませんでした(近くにあるこどもの城には、上の娘が小さい頃に行ったことがあります)。   何かで白木峰高原の話になり、コスモスの開花情報を確認したところ、ちょっと前の情報で、5~6分咲き、ただ、一緒にいた姪っ子が調べた最新情報によると、今ぐらいがほぼ満開になる頃とのこと。 それなら「行ってみたい!」と発案もあり、じゃあ行ってみようとなった次第です。   混み ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

-税金ほか