
相続開始日
「相続開始日」とは、多くの場合において「被相続人が死亡した日」のことです。
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参考相続開始の原因
相続とは、死亡を原因として財産上の権利義務を承継させることをいいます。 このように、相続は、死亡によって開始します。 死亡には自然死亡の他、法律により死亡とみなされるものも含まれます。 ...
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失踪宣告で相続が開始するパターンは、現実にはそう多くないので、一般的には「相続開始日」とは「被相続人が死亡した日」という認識でよいでしょう。
相続開始を知った日
似たような言葉で、「相続開始を知った日」があります。
一般的にはどちらも「被相続人が死亡した日」がその日として扱われることになりますので、基本的には一致することが多いですが、「相続開始を知った日」とは、具体的に、
- 被相続人の死亡を知った
- 自分が相続人であると知った
この2点を満たしているときです。
日にちが異なるケース
「相続開始日」と「相続開始を知った日」にズレが生じるケースもあります。
被相続人が死亡したことを後日知った場合
言葉だけ捉えると、海外旅行などの長期旅行で死亡を知らなかった場合などは、旅行から帰ってきてそのことを知った日、ということになりそうですが、法律上は「社会通念上死亡を知り得た日」ということになります。また、法律を知らず相続人となるルールを知らなかったということは、相続開始を知った日を遅らせる理由にはなりません。
なので、長年疎遠となっていたり、孤独死など特別の理由がある場合に、ズレが生じることになります。
被相続人の死亡から一定期間経過したあとで相続権を獲得した場合
また、先順位の相続人が相続放棄したことで、相続人になった場合には、相続放棄したことを知らされていないと、自分が相続人であると認識するまでに時間ががかかるケースはあります。
このような場合には、相続開始日と相続開始を知った日にズレが生じます。
一般的には一致することがほとんどですが、相続開始日(相続開始を知った日)が相続関連の手続きの際、期限の基準となりますので、しっかり把握しておく必要があります。
■編集後記
昨日は午後から面談1件。
とある手続きなど。
夜は家族で近くのお寿司屋さんへ。
ここ数年、この日はお寿司屋さん、が定番となっています。
美味しくいただきました!