契約者貸付制度を利用しているときの生命保険金の課税関係
死亡保険金、満期保険金を受け取った場合、所得税・相続税・贈与税のいずれかの課税対象とされます。 そして、誰が保険料を負担し、誰が保険金を受け取ったかで課税関係が異なることになります。 また、契約者貸付制度を利用しているときに保険金を受け取った場合には、課税関係がやや複雑になります。 少し確認してみたいと思います。 契約者貸付制度 契約者貸付制度とは、保険契約者がその保険契約の解約返戻金の一定範囲内において保険会社から貸付を受けられるという制度です。 もちろん保険会社や保険契約の種類によって、 ...
相続放棄をした場合の2割加算
相続放棄 相続が開始した場合、相続人は単純承認、限定承認、相続放棄のいずれかを選択しなければなりません。 このうち相続放棄とは、亡くなった人のプラスの財産もマイナスの財産もすべて引き継がないことをいいます。 プラスの財産よりマイナスの財産のほうが多い場合に検討することが多いでしょう(それ以外の理由もあると思いますが)。 相続の放棄をしようとする場合、その旨を家庭裁判所に申述することになりますが、手続きは相続人1人でもできるので、放棄をするかどうかは自分の意思で決めることができま ...
自筆証書遺言書保管制度について
遺言書の種類 遺言書には、大きくわけて「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」の2種類あります(秘密証書遺言というのもありますが省略します)。 それぞれ一長一短あります。自筆証書遺言は、手軽に作成でき、費用もかからないのがメリットですが、形式を満たしていないと無効になるリスクもあったり、紛失・改ざん・隠蔽、裁判所での検認が必要などデメリットもあります。 一方、公正証書遺言は、形式不備による無効リスクなど、自筆証書遺言のデメリットはおさえられますが、証人が2人必要であったり、財産額に応 ...
歩合給の場合の割増賃金の計算方法
賃金支払いについては、法令によって色々なルールが定められており、その内容に従って支払う必要があります。 本日は歩合給の場合の割増賃金の計算方法について確認したいと思います。 割増賃金の基礎となる賃金の範囲 割増賃金の計算単価は、事業者が勝手に決めていいものではありません。 法令に基づいて取り扱う必要があります。 割増賃金の計算基礎には、基本給だけでなく、以下を除く手当を含めます。 基礎となる賃金から除外できる賃金は次のとおり。 家族手当 通勤手当 別居手当 子女教育手当 住宅手 ...
無印良品の会員プログラム変更、MUJI Card特典への影響は
無印良品の新会員プログラム 先日、無印良品から会員プログラム変更についてのメールが届きました。 新プログラムは2025年9月9日からの開始となるようです。 MUJI GOOD PROGRAM ‐ 無印良品の会員プログラム アプリを一新し、これまでのマイルからポイントに変更されます。 リニューアル後のMUJI Card特典 で、私が気になるのは、会員プログラムが変わったあとMUJI Card特典がどうなるかという点です。 結論からいうと、 ...
いつまで?インボイス制度の主な経過措置
2023年10月1日にスタートしたインボイス制度。 制度スタート後は原則として、インボイスの交付を受けなければ仕入れ税額控除ができませんが、一定期間はいくつかの経過措置があります。 経過措置については、期限があるものないもの、期限が3年だったり6年だったり、そもそもインボイス制度はいつからスタートした?とあやふやになることもあるかもしれません。 今一度確認してみたいと思います。 免税事業者等から課税仕入れに対する経過措置 2023年10月1日~202 ...
源泉所得税を誤って過少納付(納付漏れ)した場合
源泉所得税の納付期限 給与等から源泉徴収した所得税は、給与を支給した月の翌月10日までに納付しなければなりません。 一定の条件を満たす場合には、毎月ではなく半年に1回の納付にできる「納期の特例」というものがありますが、この場合は、1月から6月までに預かった所得税を7月10日、7月から12月までに預かった所得税を翌年1月20日までに納めることになります。 過少納付(納付漏れ)があった場合の手続き 納付したあとに、金額に誤り(過少)があったことに気付いたり、漏れがあっ ...
推定相続人と法定相続人の違い
推定相続人とは 推定相続人と法定相続人、似たような響きのことばで、実際似たような意味合いとなりますが、ちゃんと違いがあります。 推定相続人とは、いま相続が発生したら法定相続人になるであろう人を指します。 法定相続人との違い なので、法定相続人の範囲と同じということになりますが、相続発生の前か後かの違いということになります。 ちなみに相続人は、実際に財産を相続することになった人のことをいいます。 まとめ 推定相続人の把握は、相続についてのシミュレーショ ...
遺留分放棄をした人の代襲相続人の遺留分
代襲相続とは 代襲相続(だいしゅうそうぞく)とは、本来相続人となるべき人が相続開始時に死亡等の事由により相続権を失っているとき、その人の直系卑属が相続人となることをいいます。 病気や事故により、子が親よりも先に亡くなったときに、その亡くなった子に子(親からみたら孫)がいれば、その孫が相続人となります。孫も亡くなっている場合はひ孫に代襲相続されます(再代襲といいます)。 代襲相続の発生原因は以下の通りです。 相続開始以前の死亡 相続欠格 推定相続人の廃除(被相続人の子のみ) ちな ...
法定相続人以外へ財産を渡したい場合
相続できる人は決まっている 相続人の範囲等については、民法で定められているのですが、相続人の優先順位があります。 第1順位子ども 第2順位直系尊属(父母や祖父母など) 第3順位兄弟姉妹 文字通り優先順位となっており、より上位の人が相続人になれば、下位の人は相続人にはなれません。 例えば、第1順位の子どもが相続人となる場合には、第2順位の父母、第3順位の兄弟姉妹は相続人にはなれません。 ここで忘れていけないのは配偶者ですが、条文上、配偶者は必ず相続権を持ち、他の相続人がいる場合は「同順位」で相 ...
遺産分割協議書を作成する際の疑問
遺産分割協議書とは 遺産分割協議書とは、簡単にいうと遺産分割についての話し合い(遺産分割協議)の結果をまとめた書類です。 遺産分割協議書は、遺言書がない場合や、遺言書はあるが記載内容に不足がある場合等に作成が必要となります。 絶対に作成しないといけないわけではないですが、登記手続きや申告書の提出がある場合など作成が絶対に必要となるケースはあります。 作成する際の疑問 一般的には、人生で相続に関わるのは2、3回程度ということがほとんどだと思います。 日頃関わることがない書類なので ...
長崎福岡間は車で移動することが多い
長崎市郊外に住んでいると、普段から車での移動が多くなります。 公共交通機関の運行が行き届かない地域もありますので。 昨日、福岡に行く予定があったのですが、それも車で行ってきました。 長崎福岡間ぐらいなら車で行くようにしています。 車ですか?とか、車きつくないですか?など、尋ねられることもあったので、車を選んでいる理由をいくつか考えてみました。 自由度が高い 1人で行くことを考えるとコスパがいいとは言えませんし、自分で運転しないといけないので、一定の労力がかかります。 それでも車での移動を選ん ...









