独立 税金

独立までのカウントダウン(あと100日となりました)

2021年8月1日に独立開業する予定です。

あと100日となりました。

 

なんとなくキリがいいので、本日は個人事業を開業する場合に必要になる税務関係の届出について、記事にしたいと思います。

 

 

個人事業開業時の届出書

  • 個人事業の開業届出書
  • 所得税の青色申告承認申請書
  • 給与支払事務所等の開設届出書
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
  • 青色専従者給与に関する届出書

といったところでしょうか。

加えて、原則以外の方法で申請したい場合に提出する書類もあったりしますが(減価償却方法とか、たな卸とか)、申告期限までに提出すればいいので、今回は割愛いたします。

 

個人事業の開業届出書

正式名称は、「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。

税務署と都道府県税事務所に提出します。

 

国税庁のページには、事業開始等があった日から1ヶ月以内に提出するように記載がありますが、期限内に提出していないから開業を認めないということはありません。

逆に、提出したから事業(所得)として認められるということもありません。

最近副業をされる方も多いかと思いますが、その際に問題となるのが所得区分の問題です。

事業所得か雑所得か、あくまで実態で判断することになります。

この点については、今回の内容からはそれてしまいますので、機会があれば別の記事で紹介したいと思います。

 

所得税の青色申告承認申請書

申告方法に、「白色申告」と「青色申告」があります。

白色が普通のやつで、青色がよりきちっとするやつと思っていただければ大丈夫です。

なぜ、青色かというのは諸説あるようですが、一説によると今の申告納税制度の礎となったシャウプ勧告というものがあるのですが、その際に「青空のように一点の曇りのない申告をしよう」と言った(とか言わないとか)というところから、「青色」申告になった、と質問があったときには答えるようにしています。
本当かどうかは詳しく調べていないのでわかりません。

脱線しましたが、これから真剣に事業をされるという方であれば白色にするメリットはありませんので、青色で申告しましょう!

提出期限は、その年の1月16日以降に事業開始等する場合は、その日から2ヶ月以内です。

もともと白色の方が、青色に変えようとする場合は、その年の3月15日までに提出です。

 

給与の支払いがある場合に必要に応じて提出する書類

下の3つについては給与を支払う場合に提出する書類、または必要に応じて提出する書類です。

私は給与支給の予定がないので、提出いたしません。

 

給与支払事務所等の開設届出書

給与を支払う事業所を設置した場合、設置等があった日から1ヶ月以内が提出期限となっております。

 

源泉所得税の納期の特例に関する申請書

従業員さんから預かった源泉所得税は、預かった翌月の10日が納期限なのですが、小規模事業者(従業員が9人以下)の場合には、申請することで半年に1回の納付が認められます。

この書類を提出することで、毎月納付が、1月~6月分を7月10日、7月~12月分を1月20日、の半年に1回の納付に変更することができます。

 

青色事業専従者給与に関する届出書

文字通り青色申告にのみ認められる手続きの一つです。

家族に給与を支払う場合に必要になる書類です。

各種要件を満たしていれば、この書類を提出することで家族への給与を経費として処理することができます。

ちなみに、所得税法は基本的に家族へ支払う経費はこれ以外認めていません。

 

まとめ

私の場合、提出する書類は多くないことが記事にしてみて改めてわかりました。

スタートする業種によって、提出したほうがよい書類は異なると思いますので、ご自身にあった手続きをしっかり押さえておきたいですね。

 

.

会計・経理 税金

中古資産の耐用年数について②

中古資産の耐用年数(簡便法による算出方法)について記事にしました。   本日はそれに関連して、取得した中古資産に資本的支出を行った場合の取り扱いについて確認してみます。 取得した中古資産を事業で使用するために、資本的支出を行った場合については、簡便法を採用することができないケースもあります。 それはその資本的支出の金額が、その中古資産の取得価額の50%に相当する金額を超えるケースです。 この場合、その中古資産を事業で使用開始したあとの使用可能期間を見積もる必要があるのですが、その資本的支出の金額 ...

ReadMore

会計・経理 税金

中古資産の耐用年数について

資産を購入した場合、法定耐用年数という資産の種類等によって定められた期間に応じて、一定の償却方法で「減価償却費」として費用に計上していくことになります。 法定耐用年数は新品、新たに作られたものを基準に定められているため、中古資産に対してそのまま法定耐用年数を当てはめることが、不合理な場合もあったりします。 なので、中古資産の場合は、法定耐用年数ではなく、「原則」その固定資産の使用可能な期間を合理的に見積もって決めることができることになっています。 ただ、その中古資産がどれくらい使用可能なのか見積もることは ...

ReadMore

税理士 税理士試験

税理士資格を取得して得たもの

2年前の3月24日に税理士名簿に登録されました。   3月24日という日に特別な思いがあるかというと、そういうわけではありません。 たまたま自分のブログを見ていたら、その日であることに気づいたぐらいです。 どちらかというと、税理士試験の合格発表とか、大学院関連(公聴会や無事卒業できたこと)、国税審議会からのお便りなどのほうが印象深い出来事ではありますが、せっかくなので、税理士登録して感じていることなど、少し書いてみようかと思います。 税理士になると決めて税理士を目指したわけなので、税理士資格の取 ...

ReadMore

税金 資金繰り

経費にならない支出を抑えておく(個人事業主・フリーランス)

個人事業主・フリーランスに限らず法人もそうですが、利益の金額だけお金が増えないこともあります。 完全にイコールであることのほうが稀でしょう。 イコールにならない理由はいくつかありますが、1つの要因として経費にならない支出があげられます(支出を伴わない経費などもあります)。 本日は、個人事業主の経費にならない主な支出について、確認してみたいと思います。   目次1 借入金(元金)の返済2 税金3 生活費等   借入金(元金)の返済 借入の返済は、利息部分については経費となりますが、元金部 ...

ReadMore

税金

更正の請求・還付申告の期限5年間の違いについて

  以前、所得税の確定申告を間違えたときの手続きについて記事にしました。   更正の請求とは、確定申告をした後に、納めた税金が多すぎた、純損失の金額が少なかった、還付された税金が少なかったという場合に行う手続きです。 これとは別に還付申告という手続きもあります。 還付申告とは、申告義務がない人が確定申告をすることで、納め過ぎとなった税金の還付を受けることができる制度です。 例えば、年末調整ではできない医療費控除などがある場合の手続きとなりますね。 いずれも納め過ぎとなった税金を取り戻す ...

ReadMore

ライフ

移住マッチングサービス ピタマチを試してみました

今どこかに移住したいというわけではないですが、時折夫婦で〇〇とかに住めたらいいよね~などと話すこともあります。   何かの動画を見ていて、気になるサービスがあったので試してみました。 今回試したのはこちら。 移住マッチングサービス ピタマチ     画像を直感で選ぶだけで、自分にピッタリな移住先をおすすめしてくれ、自分が重視しているコトがわかるというもの。 ユーザー登録をすることで無料で診断することができるようです。 早速試してみました。     &nbs ...

ReadMore

税金

住民税が非課税となる基準について

住民税の計算、税率については、基本的にどこに住んでいても住民税の金額に差があるわけではありません。     住民税は、所得割額と均等割額という2つの合計したものを納付することになります。 所得割が所得に応じて課税されるのと違い、均等割は所得の金額に関係なく、課税される条件の方であれば、均等な額が課税されることになります。 前述のとおり住民税の金額については、住んでいる地域によって差はないのですが、非課税となる基準については少し異なる部分があります。 生活保護法を根拠に規定された「級地区 ...

ReadMore

ライフ

リターンライダーになって感じたことなど

まだ、それほど乗れておりませんが、感じたことなど書いてみます。   目次1 基本の大切さ2 チャレンジすることの重要性3 体力は衰えていく   基本の大切さ 一昨年に自動車学校で大型二輪免許を取得して、1年ちょっと経ってから、初めて大型バイクに乗って公道を走ったわけですが、改めて感じたことは、やはり基本が大事ということでしょうか。 自動車学校での課題は、結構大事な要素がつまっていたんだなと感じます。 教習中は、クランクや一本橋などこんな状況実際にはないか、あったとしても避けるだろうし、 ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、43歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日毎日更新中。

-独立, 税金