会計・経理

税理士事務所に入社した頃に学んだ月次決算書作成7つの法則

税理士事務所に就職した当初、月次決算書作成7つの法則というものを研修で学びました。

受けた研修は覚えているのですが、メモしたタイミングや状況をはっきり覚えていないので、タイトル、内容に誤りがあるかもしれません、、

 

 

 

税理士事務所に入社した頃に学んだ月次決算書作成7つの法則

16、7年前の自分のメモによるとこのような内容となっています。

①発生主義で処理すること
②月次棚卸の計上
③仮払金 仮受金 原則使わない(使ったら翌月クリア)
④月次減価償却引当金(ざっくり万単位)
⑤月次賞与引当金
⑥原則税抜処理(税込であれば月次の未払消費税)
⑦月次納税充当金計上(税引後利益をうえつける)
年払の家賃、保険料もふりわける
(原文ママ)

今であっても大事なことだなと感じるところもあります。

 

アレンジするのもあり

ただ、当時と今とでは環境が異なる部分もあります。
最近ではクラウド会計の利用で、リアルタイムに近い状態を作ることも可能です(日々経理していれば、今も昔もリアルタイムで数字はわかりますが)。

なので、実際のところは、自分なりにアレンジして採用しているところも多い気がします。

例えば、引当金などは会計が分かる人にとっては、そのほうがいいとされる場合でも、わからない人にとっては、余計にわかりにくくなることもあったりします。

そのまま支出のタイミングで、損益計算書に記載されていたほうがわかりやすいという方もいらっしゃいます。

そこをわかりやすく説明するのが私たちの仕事なのかもしれませんが、基本はお客様の見やすさ重視で対応するようにしています。

年間の予算実績の推移を提供しているので、それをみれば当期利益の着地点はわかるので、引当金を計上しなくても済む場合も多いです。
必ず計上しているのは、減価償却費ぐらいかもしれません。

賞与についてもある程度月次での引当をするようにしていますが、「夏・冬にドンと載っているほうがわかりやすい」というお客様もいらっしゃるので、その場合はお客様に合わせています。

平準化することで、見やすくなる項目はあるのですが臨機応変に。


【編集後記】
今日は雨の中のウォーキング。
雨の日はランニングしないルールにしているもので。。

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、44歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日毎日更新中。

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