
確定申告で出てくる用語に「合計所得金額」と「総所得金額等」というものがあります。
「合計」も「総」も似たような意味合いなので、違いがわからない、迷うという方もいらっしゃると思います。
頻繁に尋ねられることはないので、違いがあることは知っていても、不意に聞かれると即答しにくいかもしれません。。
合計所得金額と総所得金額等
「合計所得金額」と「総所得金額等」は、一定の繰越控除適用前か後かという違いです。
「合計所得金額」が適用前、「総所得金額等」が適用後です。ちなみに、「総所得金額」というのもあります(分離所得を含まないもの)。
用語の説明は長くなりますので割愛します(下記参照いただければ)。
合計所得金額を用いる場面
「合計所得金額」は、
- 配偶者(特別)控除や扶養控除等の際の配偶者や扶養親族の所得要件
- 基礎控除の適用判定
- 住宅ローン控除の所得要件
などの判定に用います。
総所得金額等を用いる場面
「総所得金額等」は、
- 医療費控除の計算
- 寄附金控除の計算
- 雑損控除の計算
などの判定に用います。
合計所得金額と総所得金額等は同額となることも多いですが、一定の繰越控除がある場合には、金額が異なります。
誤りやすい事例にも、基礎控除等の判定を合計所得金額ではなく総所得金額等を用いてしまったという内容がよく取り上げられています。
イレギュラーな所得がある場合など、基準を超えると適用できない控除もありますので、ご注意いただければ思います。
■編集後記
昨日は午前中歯科検診。
午後から面談1件。
今年のプライムセールでは、日用品と仕事で使う消耗品を少々。
あと、キャンプアイテムは1つだけ(あれもこれもと、きりがないもので)。