税金ほか

法人税の予定納税について

 

予定納税とは、簡単にいうと「税金の前払い」です。

以前、所得税などの予定納税について記事にしていますが、法人税にも予定納税はあります。

仮決算による中間申告もありますが、本日は前事業年度の実績によるものについて確認してみましょう。

 

他の税目の予定納税と同じように、予定納税が必要となる基準額があります。

  • 前事業年度の法人税額(年額):20万円超

 

なので、前事業年度の法人税額が20万円以下の場合は、予定申告不要となり確定申告1回での納付となります。

 

予定申告の時期は、決算月から起算すると8ヶ月後、3月決算の場合は11月末までに申告・納付というスケジュールとなります。

 

あくまで前払いではあるのですが、申告期限が定められているので、期限内に申告・納付を行わなければ延滞税等が発生することもあります。

また、法人税の予定納税が必要となる場合には、あわせて法人地方税についても予定納税が必要となります。

参考所得税の予定納税について

  確定申告の誤りの多い事例に「予定納税額の記載漏れ」という内容があるようです。 確定申告についての案内等にも記載されいるのをみたりします。     所得税の予定納税とは ...

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■編集後記
昨日はソフトボールの練習。
雨のため中止としましたが、連絡がつかない方もいたため、練習に来られる方がいるかもしれないので、念のため予定時間に現地入りすることに。
お付き合いいただきありがとうございました。
お疲れさまでした!

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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