税金

インボイス制度の準備(買い手編)

あと半年ちょっとでインボイス制度がスタートします。

本日は買い手側で必要となる準備等について確認してみたいと思います。

インボイス制度の準備(売り手編)

あと半年ちょっとでインボイス制度がスタートします。 本日は売り手側で必要となる準備等について確認してみたいと思います。   登録するか否かの検討 インボイス制度がスタートとすると、売り手は消 ...

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簡易課税制度の検討

免税事業者から新たに課税事業者になった場合には、消費税の納税計算という事務負担が発生します。
その事務負担軽減のため、簡単な方法で納税計算ができる「簡易課税制度」の選択を検討してもいいかもしれません。

簡易課税制度を選択する方が良いかは、その事業所によって異なります。
デメリットも踏まえたうえで、選択したほうが有利となる場合は適用することを検討しましょう。

参考インボイス制度|簡易課税制度という選択肢

2023年10月からインボイス制度がスタートします。 インボイス発行事業者になることを選択すると、これまで免税事業者であったとしても、その時点で課税事業者に変更となります。 インボイス制度による事務負 ...

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ちなみに、簡易課税制度を選択した場合は、支払関係のインボイスの保存がいらなくなるので、これから記載する内容についての検討は不要です。

 

免税事業者への対応

免税事業者との取引を見直すか否か検討されるかもしれません。
交渉においては、各種法律に抵触しないよう注意する必要があります。

以前記事にもしておりますので、交渉を行う場合は留意しながら進めていただければと思います。

参考インボイス制度|免税事業者との取引・交渉で気をつけること

  インボイスが必要となる本則課税の事業者が免税事業者と取引をする際に、気をつけることを確認したいと思います。 今後の取引継続のための価格調整の相談や、インボイスが発行ができる事業者となるよ ...

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インボイスが必要な取引抽出

インボイスの保存については、一定の取引で3万円未満であれば保存が不要であったり、一定の事業所によっては期間限定で、税込み1万円未満の少額取引について保存が不要となる特例もあります。

どれが必要で、どれが不要となるのか、事前に確認しておくようにしましょう。

参考インボイス制度|令和5年度改正の主なポイント

  税制改正大綱で示されたものの中から、インボイス関連の主なポイントを確認してみます。 目次1 免税事業者から適格請求書発行事業者への転換で税負担が軽減2 1万円未満の仕入れはインボイスなし ...

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書類の保存方法等の検討

制度開始直後は、消費税の納税計算においては、書類が3つの区分に分かれることになります。

  • インボイス
  • 区分記載請求書(免税事業者からの仕入に係る経過措置の適用を受ける場合)
  • 上記以外

これらをどのような形で保存するか、電子帳簿保存法との兼ね合いもあるかと思いますので、それも踏まえて、検討していただければと思います。

 

 


【編集後記】
昨日は午後から外出1件。
それ以外は確定申告などを粛々と。。

会計・経理 税金

中古資産の耐用年数について②

中古資産の耐用年数(簡便法による算出方法)について記事にしました。   本日はそれに関連して、取得した中古資産に資本的支出を行った場合の取り扱いについて確認してみます。 取得した中古資産を事業で使用するために、資本的支出を行った場合については、簡便法を採用することができないケースもあります。 それはその資本的支出の金額が、その中古資産の取得価額の50%に相当する金額を超えるケースです。 この場合、その中古資産を事業で使用開始したあとの使用可能期間を見積もる必要があるのですが、その資本的支出の金額 ...

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会計・経理 税金

中古資産の耐用年数について

資産を購入した場合、法定耐用年数という資産の種類等によって定められた期間に応じて、一定の償却方法で「減価償却費」として費用に計上していくことになります。 法定耐用年数は新品、新たに作られたものを基準に定められているため、中古資産に対してそのまま法定耐用年数を当てはめることが、不合理な場合もあったりします。 なので、中古資産の場合は、法定耐用年数ではなく、「原則」その固定資産の使用可能な期間を合理的に見積もって決めることができることになっています。 ただ、その中古資産がどれくらい使用可能なのか見積もることは ...

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税理士 税理士試験

税理士資格を取得して得たもの

2年前の3月24日に税理士名簿に登録されました。   3月24日という日に特別な思いがあるかというと、そういうわけではありません。 たまたま自分のブログを見ていたら、その日であることに気づいたぐらいです。 どちらかというと、税理士試験の合格発表とか、大学院関連(公聴会や無事卒業できたこと)、国税審議会からのお便りなどのほうが印象深い出来事ではありますが、せっかくなので、税理士登録して感じていることなど、少し書いてみようかと思います。 税理士になると決めて税理士を目指したわけなので、税理士資格の取 ...

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税金 資金繰り

経費にならない支出を抑えておく(個人事業主・フリーランス)

個人事業主・フリーランスに限らず法人もそうですが、利益の金額だけお金が増えないこともあります。 完全にイコールであることのほうが稀でしょう。 イコールにならない理由はいくつかありますが、1つの要因として経費にならない支出があげられます(支出を伴わない経費などもあります)。 本日は、個人事業主の経費にならない主な支出について、確認してみたいと思います。   目次1 借入金(元金)の返済2 税金3 生活費等   借入金(元金)の返済 借入の返済は、利息部分については経費となりますが、元金部 ...

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更正の請求・還付申告の期限5年間の違いについて

  以前、所得税の確定申告を間違えたときの手続きについて記事にしました。   更正の請求とは、確定申告をした後に、納めた税金が多すぎた、純損失の金額が少なかった、還付された税金が少なかったという場合に行う手続きです。 これとは別に還付申告という手続きもあります。 還付申告とは、申告義務がない人が確定申告をすることで、納め過ぎとなった税金の還付を受けることができる制度です。 例えば、年末調整ではできない医療費控除などがある場合の手続きとなりますね。 いずれも納め過ぎとなった税金を取り戻す ...

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今どこかに移住したいというわけではないですが、時折夫婦で〇〇とかに住めたらいいよね~などと話すこともあります。   何かの動画を見ていて、気になるサービスがあったので試してみました。 今回試したのはこちら。 移住マッチングサービス ピタマチ     画像を直感で選ぶだけで、自分にピッタリな移住先をおすすめしてくれ、自分が重視しているコトがわかるというもの。 ユーザー登録をすることで無料で診断することができるようです。 早速試してみました。     &nbs ...

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、43歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日毎日更新中。

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