独立

自宅を事務所にするメリット・デメリット②

前回、事務所を借りる場合と比較した自宅仕事のメリット・デメリットについて記事にしました。

 

自宅を事務所にするメリット・デメリット

事務所を借りず、自宅にて開業する予定です。 開業することを伝えると、 「どこで開業するんですか?」とか「事務所はどこにするんですか?」と続けてご質問いただくことも多かったです。 税理士として開業すると ...

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諸般の事情で列挙だけになってしまいましたので、今回はもう少しだけ詳しく記事にしたいと思います。

 

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メリットについて

挙げれば色々あるとは思うのですが、限定して列挙しました。

 

通勤がない

まず、「仕事場まで行く」という行程がないというメリット。

現在、勤務先まで片道30分~50分(混み具合で変わります、朝のほうが遅くなりがち)かけて通勤しています。

この時間がなくなるのは結構大きいなと感じます。当然、ガソリン代などの費用も変わってくるはず。

税理士試験の受験生時代は、通勤の時間は理論暗記の時間に当てていたので有効的に活用はしていたのですが、できることは限定的です。

この通勤時間がなくなることで、その時間を他のことに当てることができるようになります。

何かのインプットの時間にあててもいいし、仮に睡眠時間が増えるだけになるかもしれませんが、それでもいいと思います。

睡眠、大事です。

 

家賃がかからない

当然ですが、別で事務所を借りないわけですから、その分の家賃が浮くことになります。

家賃は固定費です。

固定費は、売上があろうがなかろうがかかる経費ですから、出来る限り低くおさえたいもの。

別で借りる必要性がなければ、借りないほうがランニングコストを下げることが出来ます。

私の場合、訪問型(もしくはリモート)のスタイルですから、必要ないものと今は考えています。

今後、考え方・方針の変化が起こった場合に検討すればいいかなと思っています。

 

光熱費を抑えられる

家賃と一緒ですが、別で事務所を借りないので、光熱費等の契約も自宅の分のみで済むことになります。

光熱費自体は日中在宅しているだけ増えると思いますが、事業で使用した割合を合理的に見積もり経費に出来るわけですから、複数契約するよりは抑えられるはずです。

 

モノが一つで済む

事務所を借りると、拠点が2箇所になるので、どうしてもそれぞれに用意する備品等が出てきます。

自宅の仕事場だけに備えておけば良いので、無駄がありません。

その分、いいモノを揃えることも出来るかもしれません(限度はありますが)。

 

好きな時間に仕事が出来る(始められる)

自宅事務所の場合、やり始めたいと思ったら、すぐに始めることが可能です(多少のアイドリングは必要ですが)。

事務所が離れた場所にあると、「今すぐ」というわけにはいきません。

今すぐやらないと、ということはほぼありませんが、、

 

デメリットについて

メリットがあれば、デメリットもあります。

こちらもいくつか限定して列挙してみました。

 

部屋が一つ減る

仕事場として部屋を使うことになりますので、その空間を占拠してしまうことになります。

間取りに余裕があればいいのですが、そういうわけではございませんので、部屋の使い方に一定の制限がかかってしまいます。

子供が小さいうちはいいのですが、今後成長していった場合は、色々と検討しないといけないかもしれません。

私が追い出される形で、事務所を借りないといけない日が来るかもしれませんね。

 

仕事とプライベートの区別がつけにくい

メリットであげた、「好きな時間に仕事ができる」とトレードオフな感じかもしれませんが、仕事場とプライベートな空間が隣接(または同じ)しているわけですから、その区別・切り替えが難しくなるかもしれません。

 

仕事をし過ぎてしまうことも

その結果、仕事をし過ぎてしまうことも考えられます。「いつでも仕事ができる」が、「いつまでも仕事ができる」になってしまう危険性もあります。

 

だらけてしまうかも

もしくは、逆にだらけてしまうことも考えられます。

自宅なわけですから、ついついリラックスモードで仕事に集中できない、なんてこともあるかもしれません。

自分をコントロールする力が試されそうですね。

 

家族の対応

最後に、仕事中の家族への対応、家族への配慮の必要性について(デメリットということではないですが)。

今でも、コロナ禍で在宅勤務が増えてきておりますが、家族への対応で感じることがあります。

例えば、お客様との電話中に娘が、「パパ~!」と乱入してきそうになったことがありました。

電話しているので、それを制止することもできないので、少し困ったことを記憶しております。

あと、自宅ですので、来客対応は積極的にはできないなと感じます。

また、家族に対しても、平日の日中に何らかの都合で自宅にいる場合など、私が仕事をしていることで気を使わせてしまうことだってあります。

この辺りは家族との打ち合わせが必要だなと感じます。

 

まとめ

メリット・デメリットについて考えてみましたが、私の場合、トータルでは自宅での仕事にデメリット以上のメリットを感じますので、今のところ事務所を借りる予定はありません。

別の事情で、借りる必要性が出てきた場合に検討するといった感じです。

メリットとデメリット、どこを優先するかで考え方、取るべく手段は異なると思いますが、状況に応じてフレキシブルに検討できるのも、独立の醍醐味かもしれませんね。

 

 

 

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、44歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日毎日更新中。

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