税金ほか

給与所得者の必要経費

 

個人事業をされている方であれば、

売上 ー 必要経費 = 利益

の式で、事業での所得(利益)を計算します。

 

給与所得の場合には、個人事業主のような必要経費はないように感じるかもしれませんが、必要経費と同じようなものはあります。

「給与所得控除」といいます。

 

式にすると、

給与(年収) ー 給与所得控除 = 給与所得

となります。

 

給与所得控除

給与所得控除の金額は、給与の金額によって変わります。
以前は、天井知らずに収入の5%ぐらいの金額があったのですが、段階的に引き下げられ、令和2年分以降は195万円で頭打ちになっています。

 

特定支出控除

それと、給与所得控除とは別に、特定支出控除というものもあります。
一定の通勤費、資格取得費、転居費等が基準となる金額以上である場合に、一定金額まで所得金額から差し引くことができます。
適用にあたってはいくつか条件があります。
ちなみに、私は実務でお目にかかったことはありません。

 

 

給与所得の計算

給与所得の計算式は、前述のとおり給与収入から給与所得控除を差し引いて計算されるのですが、計算するのがめんどくさいという場合、国税庁のサイトでおおよその目安を計算することができます。

 

 

お試しいただければと思います。

 

 

 


■編集後記
昨日は月次、決算など。
久しぶりに外(川沿いコース)ウォーキング。
夕方の時間帯はだいぶ涼しくなってきました。

税金ほか

不意の確定申告、申告モレに注意したいこと

  お勤めの方であれば、基本的には勤務先の年末調整で完結するのですが、確定申告をする必要がある(したほうが良い)こともあり得ます。   例えば、たまたま医療費が増えて医療費控除を受けられるというときには、年末調整では処理できませんので、確定申告をする必要がでてきます。 もちろん、申告するかどうかは納税者本人が決めることになりますが、控除を受けられるぐらい医療費があるのであれば、確定申告をしたほうが税金を少なくできるので、申告したほうがお得ではあります。   たまたま確定申告を ...

ReadMore

税金ほか

税金は納付書で納付していない

  以前記事にしたこともありますが、個人的には納付書での納付については、どちらかというとデメリットを感じております。 あくまで私が感じているデメリットではありますが、いくつかあげてみます。     納付書の準備 かなり個人的な理由ですが、例えば手書きで準備する必要がある場合、納付書に記載するのはやや緊張します。ソフトで準備することもできますが、一定の加工が必要だったりするので、それも手間に感じてしまいます。 そんなこともあり、独立後のお客様の税金納付については、ダイレクト納付 ...

ReadMore

税金ほか

同一生計配偶者となっている人の源泉徴収票の記載について

  2024年分における所得税については、その人のその年分の所得税額から特別税額控除額を控除することになっています(定額減税)。   定額減税額は、納税者本人について3万円、所得税法上の同一生計配偶者または扶養親族を有する人については、扶養親族1人につき3万円を加算した金額とすると定められています。   同一生計配偶者となっている人については、2024年分の合計所得金額が48万円以下なので、源泉徴収税額は発生しません。   この同一生計配偶者となっている本人について ...

ReadMore

税金ほか

償却資産申告書 提出後に誤りに気づいた場合

  1月末提出の手続きで償却資産の申告があります。 提出してしまった後に、誤りや漏れに気付くこともあるかもしれません。 その場合の手続きについて確認してみたいと思います。   同じ1月末提出の手続きに法定調書合計表がありますが、e-Taxで送信している場合、訂正については、訂正前のデータで「無効分」を作成し、訂正後の内容を入力した法定調書合計表と併せて送信することになります。 訂正ではなく、追加である場合については、追加する法定調書と法定調書合計表を作成・送信することになりますが、その ...

ReadMore

税金ほか

所得税の確定申告 誤りの多い事例(所得控除関係)

  国税庁のホームページにも、所得税の確定申告において、誤りが多い事例がピックアップされています。   以前、収入・所得関係について記事にしましたが、今回は所得控除について、いくつか確認してみたいと思います。   医療費控除の計算誤り 例)高額療養費や出産一時金、生命保険会社からの入院給付金など、医療費補填される金額の控除漏れ   寄附金控除の適用漏れ(ふるさと納税を行った方) 例)ふるさと納税ワンストップ特例の適用についての申請をしている方が、確定申告を行う場合の ...

ReadMore

税金ほか

郵便切手や印紙を金券ショップに売却した場合の消費税の取り扱い

  消費税の法律では、国内において行われる資産の譲渡等のうち、一定のものについては、消費税を課さない(非課税)と定められています。       その中の1つに、「日本郵便株式会社等が行う郵便切手類の譲渡、法令に定める印紙の売渡し場所における印紙の譲渡」という規定ありますが、この規定により消費税が非課税とされる郵便切手類または印紙の譲渡は、日本郵便株式会社等が行う郵便切手類または印紙の譲渡に限られています。   なので、これら以外の場所、例えば金券ショップに ...

ReadMore

ライフ

久しぶりにソロツーリング

  久しぶりにソロツーリングしてきました。 妻は、寒そうだから、、と言うので、、 今年初ツーリングはソロツーリングになりました。   合間の時間でちょっとだけ行こうかな、という感じだったので、いつものルート(251ツーリング)を少しだけ走っただけですが、楽しい時間でした。 気温ほどの寒さは感じませんでした。 その旨、一応妻にも伝えました。     冬ツーリングの装備は、昨シーズンにある程度整えているので、長崎の冬であればほぼ対応できそうです(雪の日は乗りませんので) ...

ReadMore

税金ほか

法定調書のe-Tax等による提出義務化(2027年以降)について

  法定調書とは、法律で定められている税務署へ提出する書類の総称です。 一番馴染みがあるものは、「給与所得の源泉徴収票」でしょうね。   2021年以降、法定調書の種類ごとに、前々年に提出すべきであった当該法定調書の枚数が「100枚以上」であるものについては、e-Tax又はCD・DVDなどの光ディスク等による提出が必要となっています。   これが2027年(令和9年)以後の提出については、法定調書の種類ごとに、当該法定調書の枚数が「30枚以上」であるものに変更になります。 & ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

-税金ほか