会計・経理 税金ほか

年末調整の対象となる人、ならない人

 

年末調整とは、1年間分の給与総額が確定する年末に、その人が納める税額を正しく計算し、これまで給与から天引されていた税額との差額を精算する手続きです。

 

年末調整が必要な理由について

先日届いた自分の会社の年末調整資料、国税局と税務署からそれぞれ。 2つもいただきありがとうございます。。 有意義に使わせていただきます。。   年末調整とは すでに勤務先に年末調整の資料を提 ...

続きを見る

 

 

 

年末調整の対象となる人

別の記事でも書きましたが、年末調整は原則として「扶養控除等申告書」(以下、マル扶)を提出している人について行います。

ただ、提出した人すべてが対象となるわけではなく、例外として対象とならない人もいます。

対象となるのは、1年を通じて勤務、または中途入社でも年末まで勤務、途中退職でも年末までに再就職できない、またはしないと見込まれる人です。

退職後に年末までに再就職しない(できない)のであれば、最後の給与を支払って時点でその人の年間の税額を確定できます。

なので、一定の条件はありますが、途中退職でもそういった場合は年末調整の対象となります。

 

年末調整の対象とならない人

逆に対象とならない人のオーソドックスなパターンをあげると、以下の3パターンでしょうか。

  • 給与収入2,000万円超
  • 2か所以上から給与を受けている人で他の事業所にマル扶を出している人
  • 年末調整を行うときまでにマル扶を提出していない人

実務的には上記パターンがほとんどかと。

非居住者とか、所得税の減免・徴収猶予等を受けた人は、私は実務ではあたったことがありませんね。

そもそも年末調整業務があまりないもので。。

 

まずは対象者の把握から

年末調整を行う際は、まず年末調整の対象者が誰かを把握するところからスタートします(同時に資料が揃っているか確認すると思いますが)。

基本、マル扶を提出している人になるわけですが、よくあるのは、中途入社の方の本年分のマル扶の取得もれのケースです。

マル扶は入社時の書類セットに含めておかないといけませんね。

あと、前職がある人の場合、前職分の源泉徴収票もなかったり、、

新人の頃、源泉徴収票がないことに気づくのが遅くなり、先輩にご迷惑をおかけしたこともありました(ご指導いただきました)。

おかげで、「中途入社=前職分の源泉徴収票の確認」は忘れないようになりました。

 


■編集後記
そういえば、退職後早々に源泉徴収票はいただいたのですが、少し確認をお願いしたところがあり、ご連絡しておりましたが、その後のフォローを失念しておりました。
自分の年末調整もあるので、近いうちにお問い合わせしようと思います。

先日、ようやくfreeeの認定アドバイザーになりました。
思えば、試験も、3社導入も、苦労しました。。
会費だけですね、簡単にクリアできたのは、、
とりあえず、よかったです。

会計・経理 医療機関等 税金ほか

医療機関の収入に係る消費税区分について

  医療機関の収入については、保険診療報酬等は消費税が非課税となっています。 医療事業から生じる収入のすべてが消費税非課税ということではなく、収入の内容によっては、課税対象となるものもあります。 そのため、実務においては、保険診療以外の収入の課税・非課税の区分が重要となります。   非課税 保険診療以外で非課税となるものは次のようなものがあります。 自賠責収入 労災収入 助産に係る収入のうち一定のもの など   課税 次のような自由診療、付随サービスについては課税取引となりま ...

ReadMore

税金ほか

生命保険金とともに払戻しを受けた前納保険料の取り扱い(相続税)

  相続時に遺族が受け取る生命保険金は、「みなし相続財産」として、相続税の課税対象となる場合があります。   生命保険会社から生命保険金を受け取る際に、被相続人が支払った前納保険料の一部をあわせて受け取るケースもあります。   この保険金とともに受け取る前納保険料の相続税法上の取り扱いはどうなるか確認したいと思います。   相続税法上、相続や遺贈によって取得したものとみなされる保険金には、本来の保険金のほか、保険契約に基づき分配を受ける剰余金、割戻しを受ける割戻金及 ...

ReadMore

ライフ 長崎

長崎浜屋の「夏の北海道物産展」に行ってきました Part2

先週(第1弾)も行きましたが、第2弾に早速行ってきました。 今回は娘&ばあちゃんと一緒に行ってきましたよ(別の用事のついでですが)。   日曜日だから多いかな?と思ったのですが、平日・土日の差はあまりない感じがしましたね。   継続の店舗もいくつかありますが、第1弾と店舗の入れ替えもあり楽しめました。   ただ、あると思っていたコーナーがなくなっていて、やっぱり先週買っておけばよかったとやや後悔もしたり、、 店舗入れ替えのチェックがあまかったです。。   娘たちは( ...

ReadMore

医療機関等

ベースアップ評価料(Ⅰ)の届出割合、診療所は27.8%

  2024年の診療報酬改定で新設されたベースアップ評価料、開始からもうすぐ1年となります。   厚労省の資料の中でその届出状況について公表されています。   2025年3月時点の届出状況は、病院86.0%、診療所で27.8%でした。   開始当初(2024年6月)の届出がほとんどのようで、それ以降は9%増とのこと。   届出様式の簡素化が行われていますが、届出の拡大は進んでいないのが現状です。   2025年3月3日までに届出を行っている医療機 ...

ReadMore

ライフ

徳を積む、ということを考える

  ある事柄に対して、徳を積んでるから、積んでいないから、といった会話を冗談交じりに行うシーンがありました。   それ以外にも、あの人は徳を積んでる人だ、徳が高い人だ、と言われて、なんとなく納得できることもあったりしました。   「徳を積む」ということの具体的な意味はわからないのですが、きっと、なにか特別なことをしないといけないということではなくて、感謝することだったり、当たり前のことを一生懸命にやる、そういったことを日々繰り返していく中にあるものなのだろうと、考えたりします ...

ReadMore

医療機関等

医療法人の事業報告書等(決算届)を紙提出する場合の注意点

  医療法人は医療法の規定により、毎会計年度終了後3月以内に事業報告書等を都道府県知事に届け出る必要があります。   提出方法は2つあり、どちらかの方法によって提出します。 WAMNET上の医療法人経営情報データベースシステムによる電子提出(利用申請が必要) 紙媒体での提出   私は基本的にはお客様が希望する方法で提出していますが、今現在は従来の紙提出が多めです。   紙提出のケースでは、通常前会計年度に提出したデータを更新して利用するのですが、法改正等の影響がある ...

ReadMore

会計・経理 医療機関等

医療機関の税務調査での確認事項(その2)

医療機関は、課税所得が高くなる傾向にあり、税務調査の頻度は高い業種と言われています。 私は引きが強くないのか、ありがたいことにそう多くあたっておりません。   医療機関の税務調査は、保険診療が多い医療機関の場合、収入について主に確認されるのは窓口負担金に関わる部分であることを記事にしました。 ただ、支払審査機関からの振込収入について、何も疑義が生じないかというとそうではありません。 これは振込収入に限ったことではないのですが、決算時の未収金の計上についてチェックされる内容があります。 それは当期 ...

ReadMore

ライフ

娘から「きょうあつい?さむい?」と聞かれるので試してみようかと

  季節の変わり目だから仕方ないのかもしれませんが、下の娘が今日の気候について妻に尋ねてきます(ときどき私にも)。   服は何を着たらいいか、ということだと思うのですが、天気予報もあくまで予報なので天気もはっきりしませんし、服装は?となるとなかなか判断に迷います。   これで大丈夫と思って、外に出たら、やっぱり寒かったとか(で、また戻ったり)。 朝の時間は大事なので、そういったことがあるとより慌ただしく出発することになります。   つい最近でも、そういったことがあっ ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から 日毎日更新中。

-会計・経理, 税金ほか