税金ほか

楽天銀行も振替納税の対象金融機関

振替納税の振替依頼書の提出も便利になりました。

定例協議会での一資料。

 

 

 

振替依頼書のオンライン提出

書面による提出が必要でしたが、2021年1月からオンライン(e-tax)での提出ができるようになりました。

e-taxでの手続きになりますので、e-taxの利用開始手続きは必要となりますが、これまで書面に記載・押印等をして提出していたことを考えると便利になりました。

また、これまで引っ越しなどで、納税地が変更したことにより所轄税務署が変わると、再度「振替依頼書」を提出する必要がありましたが、納税地の異動届の書類に、振替納税の継続利用の記載があれば、
再度の提出が不要となっています。

書類での提出、所轄税務署が変わると再提出だったことを考えると大変便利になっていますね。

 

楽天銀行も対象金融機関(2021年4月1日より)

振替納税のオンライン提出が利用可能な金融機関の一覧がこちら。

https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nofu/furikae_kinyu.htm

銀行を選択してみると、楽天銀行の記載もあります。

2021年4月1日から利用開始となっているようです。

私が利用しているネット銀行では楽天銀行のみが利用可能のようです。

 

振替納税のメリット

振替納税を利用すると、通常の納期限より振替日が後の日付になるので、納付を1か月以上先延ばしにでき、資金繰りを考えるうえでもメリットがあると思います。

令和3年分の振替日は、

  • 所得税 2022年4月21日(木)
  • 消費税 2022年4月26日(火)

となっています。

通常の納期限が3月15日であることを考えると、結構余裕が生まれますね。

 

あと、預金の残高不足さえなければ、うっかり忘れるということもありません。

納付書での納付をされている方で、うっかり、、、というかたもたまにいらっしゃいます。

 

ちなみに、楽天銀行ではパッピープログラムによるポイントのメリットもあります。

おまけ程度ですが。。

 

振替納税を利用されていないという方は、以前より利用しやすい環境となっております。

これを機会に検討されてはいかがでしょうか。

 


■編集後記
本日はじめて長崎支部の定例協議会に参加しました(これまで日程があわなくて、、)。
入会後、最初に参加した定例会で、簡単な自己紹介をするようになっています。
何名かの先輩税理士に、どれぐらいの量・内容でいいのかお尋ねしておりました。
「名前とか、年齢とか、事務所の場所、あと最後によろしくお願いします~、みたいな感じで1分にも満たないぐらいの長さで・・・」とお聞きしていたので、準備もしなくていいと安心していたのですが、事前の支部長からのご紹介で、私が言おうとしていたことの7割ほどご案内があり、ちょっとだけ付け足して、ほぼリピートする形で対応することとなりました。。とりあえず無難に済ませました。

帰ってから、昨日に続き少しだけウォーキング。
先日ストリーミング解禁となったZARDの曲を最近聞いています。
なのでウォーキングもZARDを聴きながら。
「負けないで」が流れると、少しだけ小走り(走り抜けはしません)。

税金ほか

簡易課税制度をやめる場合の届出、提出(できる)時期

  消費税の計算方法には2種類あります。1つが本則課税、もう1つが簡易課税です。 文字通りではありますが、本則課税は原則的な計算方法で、簡易課税は簡単な計算方法です。   簡易課税は、基準期間(前々年)の課税売上高が5,000万円以下の事業者が、届出を行うことで選択適用できる制度です。 本則課税はざっくり説明すると、「預かった消費税 ー 支払った消費税 = 納める消費税」という計算方法です。 これに対して、簡易課税は、「売上時の消費税額 × ○%」という計算方法で納める消費税額を計算し ...

ReadMore

会計・経理

残価設定型リースで車を購入した場合の減価償却費について

  以前、残価設定型ローンで車を購入した場合の減価償却費について記事にしました。 その記事でも触れましたが、残価設定型のリースの場合の減価償却費については、少し取り扱いが異なります。   残価設定型ローンの場合の減価償却費は、通常のローンによる取得の場合と変わりません。   ですが、残価保証のあるリース契約の場合の減価償却費については、取得価額から残価保証額を差し引いて減価償却費の計算を行うことになります。   なので、リース契約終了時には、「簿価=残価保証額」とな ...

ReadMore

税金ほか

青色申告の繰越控除、翌年白色申告の場合は控除可能か

  個人事業主で青色申告の場合には、事業の赤字を翌年以降に繰越ができます(繰越控除)。   事業所得がマイナスの場合、他の所得(一定のもの)金額から差し引くことができるのですが(損益通算といいます)、損益通算を行っても、マイナスとなる場合には、最大3年間にわたって繰り越すことができます。 青色申告の特典の1つです。   白色申告の場合は、損失の繰越は限定的なものですが、青色申告の場合は、特に制限はなく損失のあった年に青色申告を行っていれば、損失申告により損失を繰り越すことが可 ...

ReadMore

会計・経理

残価設定型クレジットで車を購入した場合の減価償却費について

  車をローンで購入する方法の1つに残価設定型のローンがあります。 残価とは数年後の買取保証額のことですが、残価設定型ローンについてはこの買取保証額を差し引いた金額をベースにして、毎月返済していくものです。 なので、通常のローンより毎月の返済額は少なくなります。   この場合の減価償却費がどうなるかお尋ねいただくことがありますが、結論から言うと、通常のローンによる購入の場合と変わりません。 減価償却は取得価額をベースに計算します。 前述の通り、残価設定型ローンは買取保証額を差し引いた金 ...

ReadMore

医療機関等

4月から適用の長期収載品リストと、後発品供給不安への臨時的取り扱いについて

  2025年4月1日から新たに適用となる「長期収載品の選定療養の対象医薬品」のリストが厚労省から公開されています。 長期収載品の選定療養の対象医薬品リスト(2025年4月1日から)|厚生労働省 また、後発医薬品の供給停止や出荷調整が行われていることから、診療報酬上の臨時的な取扱いについて、厚生労働省より事務連絡にて通知が行われています。   一部の医薬品について、後発医薬品使用体制加算等における実績要件である後発医薬品の使用(調剤)割合を計算する際、対象から除外することができるという ...

ReadMore

会計・経理 税金ほか

税込経理と税抜経理の違い

  課税事業者の場合、税込処理か税抜処理いずれか任意の方式を選ぶことができます(免税事業者は税込のみ)。 どちらを選んでも納付する消費税額に違いはないのですが、決算書ができあがる過程で、計算や仕訳など異なる部分があります。   まず、売上げや仕入れ等の金額は、文字通りではあるのですが、税込経理の場合には、消費税の金額も含めて処理することになります。 税抜経理の場合、消費税については「仮受消費税」「仮払消費税」として区分して処理します。 前述の通り、納付する消費税の金額はどちらでも一緒で ...

ReadMore

会計・経理 税金ほか

減価償却資産の取得価額に含めなくていいもの

  「減価」も「償却」も、業界以外のかたにとっては、どちらも馴染みがない言葉だと思います。 「減価償却」とは、時間の経過によってその価値が減っていく、という考え方に基づき計算されるそのモノの価値の目減り分です。 長く使えるものは、一度に経費にするのではなく、その期間に応じて、分割して経費にしていくことになります(費用配分といいます)。 固定資産についての会計処理は、勘定科目の区分、取得価額、減価償却資産であれば耐用年数など、いろいろと実務で悩む項目も多いです。   本日は「取得価額」に ...

ReadMore

税金ほか

受取配当等の益金不算入の対象とならないもの

  法人税申告の処理誤りの事例に、受取配当等の益金不算入についてのものがよくあがります。   その1つは、受取配当等の益金不算入の対象とならない分配金等について適用していたというものです。   確かにわかりにくい内容でもあるので、誤りの事例として多くなるのでしょうね。   ちなみに、受取配当等の益金不算入の対象とならない分配金等として以下のものが例示されています。 公社債の利子の額 MMF(追加型公社債投資信託)等の公社債投資信託の収益の分配の額 公社債投資信託以外 ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

-税金ほか