税金ほか

法定相続人の数・法定相続分 民法と相続税法の相違点

 

相続人の範囲等については、民法で定められています。

参考相続人の順位について

  相続が発生した場合、誰が相続人になるかの「優先順位」が定められています。 相続人の範囲について確認してみたいと思います。   法定相続の優先順位 相続人の範囲等については民法で ...

続きを見る

 

相続(税)の実務においては、「民法」と「相続税法」が根幹となるわけですが、それぞれで少し規定が異なる部分もあります。

代表的なものが法定相続人に関する内容です。

本日は法定相続人等に関する規定について、民法と相続税法の相違点について確認してみたいと思います。

 

民法においては、養子縁組の数について制限が設けられていません。

何人でも養子を増やすことが可能です。

相続税の計算では、法定相続人の数で基礎控除の金額が変わるので、もし制限がなかったら、養子をどんどん増やすことで、相続税を限りなく0に近づけることができてしまいます。

そこで、相続税法では相続税の計算上、養子の数について一定の制限が設けられています。

 

被相続人の実施の有無によって、次のように限定されます。

  • 実子がある場合 養子は1人まで
  • 実子がない場合 養子は2人まで

 

ちなみに、以下の者も法律上実子となる、あるいは実子とみなされます。

  1. 特別養子縁組により養子となった者
  2. 被相続人の配偶者の実子で被相続人の養子となった者(連れ子)
  3. 実子又は養子の代襲相続人

また、相続の放棄があった場合、相続税を計算する場合の法定相続人は、相続の放棄をした人があっても相続の放棄をしなかったものとした場合の相続人をカウントするというルールもあります。

 

なぜこのような規定があるかというと、下位順位の相続人が多い場合、本来の相続順位の相続人が恣意的に相続放棄を行うことによって、法定相続人の数を増やすことができてしまうからですね。

 

これ以外にも細かい部分で相違点は挙げられますが、代表的なものをピックアップしました。

まず、基本的なところから確認していただければと思います。

 

 


【編集後記】
昨日は午前中とある取り組みの6回目。
午後からはとある準備(買い出しなど)。
不確定要素があり、開催が危ぶまれましたが、なんとか実施できそうです。

税金ほか

税金の納付書は作成していない

  以前記事にもしましたが、2024年5月以降、プレプリント納付書の送付について見直しされ、法人については、基本的に書面での申告をされている方以外についてはプレプリントされた納付書が送付されないことになります。   個人についても、同じような感じで、納付書を使用しない納付方法を選択している場合には、送付されないことになるようですね(税目により異なります)。   事務手続き、コスト削減等を考えれば当然の流れなのだろうなと感じます。   個人的には納付書での納付について ...

ReadMore

ブログ

ブログを書く時間帯は決めていない

  希望はありますが、ブログを書く時間帯は決めていません(決められないだけですが、、)。   できれば、早い時間帯(午前中とか)で書き上がっていればなと思いますが、現状はそれ以外の時間帯に書くことの方が多いです。 今は夜書くことが多いですね。。 色々と理由はありますが、ブログは絶対書くと決めているので、遅い時間になるのかもしれませんね。   午前中にやっておきたいことがあったり、日中にしかできないこともあったりすると、そちらを優先するので、ブログが後回しになる感じです。 他の ...

ReadMore

税金ほか

死亡退職時の年末調整における注意点

    給与所得と相続財産との区分   原則的に、給与の支払日が死亡日前であれば年末調整の対象となり、死亡日の後であれば相続財産となり年末調整の対象にはなりません。 遺族の相続手続きもあるので、速やかに源泉徴収票を発行しましょう。   各種控除の判定基準等   死亡退職時の年末調整においても、配偶者控除などの扶養家族にかかる控除も適用します。 これら控除が適用されるかどうかは、死亡日時点の状況で判断することになります。 所得金額の要件についても、1月1日か ...

ReadMore

税金ほか

死亡退職した従業員の年末調整について

      年末だけじゃない年末調整を行うタイミング 年末調整というぐらいですから、基本的には年末に行うのですが、年末以外に行う場合もあります。 この記事にも書いておりますが、年の中途で死亡により退職した人については、そのときに年末調整を実施することになります。   死亡退職による年末調整の実施時期 死亡後の相続手続きや、準確定申告が必要なケースもありますので、できるだけ迅速に発行するのが望ましいでしょう。 ちなみに、死亡退職した人の給与所得の源泉徴収票は、相続人に ...

ReadMore

ライフ

長崎市近郊(諫早市含む)でソフトボールができる場所を探しています、、

  会務でソフトボールができるところを予約する役割があります。 去年も探していました。   長崎市の公共施設予約の登録手続きをしているので、そちらで予約できるところで決めようと思い、抽選の申込から行っているのですが、思ったより希望している場所の抽選申込数が多く、当選が不確実な状況だったので、長崎市だけでなく隣の諫早市まで含めて探したりしています。 元々、長崎市以外の参加者にも配慮した練習場所の選定が必要なので、それに適ったことではあります。   諫早市にもソフトボールの練習が ...

ReadMore

ライフ 長崎

「ココビアウミノ」が5月10日からスタート

  毎年恒例の「ココビアウミノ」が本日5月10日からスタートしました。   去年はじめて利用させてもらったのですが、アクセスもよく、フードメニューも豊富で大人も子ども楽しめる内容でした(若干気になるところもありましたが、、)。   ココビアウミノ2024ビアガーデンチラシ(PDF)   2024年5月10日(金)~9月23日(祝) 18時~21時(オーダーストップ/FOOD 20時15分・DRINK 20時半) 2時間飲み放題+食べ放題 4,400円(税込み)・中学 ...

ReadMore

税金ほか

役員退職金の損金算入時期について

  法人が役員に支給する退職金で「適正な額」のものは、損金(税法上経費となるもの)の額に算入されます。   従業員の退職金については、法人税において具体的な決まりはありませんが、役員については税務上の取り扱いが決まっています。   役員に支給する退職金(適正な額である場合)は、「原則」として、その具体的な額が確定した日の属する事業年度において、損金の額に算入することができます。   「具体的な額が確定した」とは、一般的には株主総会の決議等によって決定することを言いま ...

ReadMore

ライフ

苦手でもやらないといけないこと、モノで解決できる(こともある)

  片付けが得意でないもので、やろうやろうと思いながらも、片付けを進められずにいる収納スペースがありました。。   いよいよ着手しなきゃと思い、アイテムを購入することにしました。   別に、スペシャルなものでもなんでもないです。 ただの棚なんですけど。   ただ、購入したことでようやく進めることができ、一応の整理ができました(あくまで一応の)。   アイテム購入の効果としては、まずデッドスペースをなくして、効率よく実施できたのはもちろんですが、「買ったんだ ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、44歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日毎日更新中。

-税金ほか