税金ほか

相続税申告のあれこれ

 

相続税とは、亡くなられた親などから、お金や土地などの財産を受け継いだ(相続した)財産にかかる税金です。

 

すべての相続について申告が必要というわけではありませんが、一定の金額を上回ると相続税の申告(納付)が必要となります。

参考相続税の申告実績の概要について

  国税庁のホームページに「令和4年分 相続税の申告実績の概要」が公表されています。   相続税については、2013年の税制改正により基礎控除が引き下げられたことにより、2015年 ...

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本日は相続税申告の概要について簡単に確認してみます。

 

相続税の申告納付期限

相続税の申告は、相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヶ月以内に行うことになっています(期限の日が土日祝のときは、その翌日が期限とみなされます)。

 

相続税の申告書の提出先

相続税の申告書の提出先は、被相続人の死亡時における住所地を所轄する税務署となります。

相続人の住所を所轄する税務署ではありませんので、ご注意いただければと思います。

 

提出方法

相続税の申告書を提出すべき相続人等が共同で作成して提出します(共同で作成できないときは、別々に提出してもOK)。

 

納付

相続税の納付は、原則は金銭で一括納付となっています。

金銭での一括納付が原則ですが、それが困難な場合には一定の要件を満たせば「延納」(分割での納付)、それも難しく一定の場合には「物納」という制度もあります。

あくまで金銭での一括納付が困難で、一定の要件を満たしている場合に限るので、最初から「物納で」ということはできません。

相続税の計算のしくみについては、別の機会に記事にしたいと思います。

 

以前の記事にも書きましたが、相続税の申告は今後も増加する傾向にあると思われますし、税制改正の動向を踏まえても、相続税に関わってくる方はますます増えていくものと思います。

 

税理士事務所としても、今後は通常業務の1つとして関わる必要が出てくるでしょうね。

 

 


■編集後記
昨日は修理に出していた車の受け取り。
思ったより時間がかかりました。
やっぱり乗り慣れた自分の車がいいですね。
代車は何かと気を使うので、、
そのついでに近くのラーメン屋さんへ。
久しぶりに行きましたが、サービスで餃子をいただきました(前回もサービスしてもらったような)。
ありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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