税金ほか

扶養控除等の適用タイミングについて

ときどきお尋ねいただくこともあります。
本日は扶養控除等の適用のタイミングについて確認してみたいと思います。

 

 

所得控除

所得税の計算において、政策的な考慮等によって、一定の金額を課税対象となる金額から控除できる手順が設けられています。

所得控除と呼ばれるものです。

現行の所得税制においては、15種類の所得控除があります。

大きく分けると、人的控除と呼ばれるものとその他の所得控除があります。

 

人的控除

人的控除については、基礎的なもの(基礎控除など)と追加的なもの(障害者控除など)がありますが、基本的な考え方としては、納税者が行った支出金額等にかかわらず、納税者の事情などに応じて一定の金額を控除するというものです。

 

判断する際のポイント

配偶者控除、扶養控除などが適用できるか判断する際のポイントの1つに「判断の時期」があります。

どの時点で適用できるか判断するかというと、その年の12月31日の現況によって判断することになっています。

例外として、その納税者が年の途中で死亡または出国した場合には、その死亡または出国の時の現況によって判定することとされています。

もちろん、ポイントとなるのは時期だけでなく、その基準も満たしていることが重要であることはいうまでもありませんね。

適用のタイミングについては、ときどきお尋ねいただくこともあるので確認してみました。
ご参考まで。

 


■編集後記
昨日は妻ととある見学へ。
色々と気になるところを聞いたりして、勢いづいてしまいました。。
でも、勢いも大事、ということで。
詳細はまた別の機会に。

ライフ

60歳まであと5,000日

  人生30,000日 人生80年だとして30,000日に満たない日数です。 それを長いと感じるのか、短いと感じるのか、感じ方は人それぞれだと思いますが、私は「そんなものか」と短いなという印象でした。 もちろんそれより長い日数生きる人もいますが、逆にもっと短い人もいます。 いつか終りが来ることはわかっていますが、数字で表示するとよりリアルなものに感じるのではないでしょうか。 私は両親がともに60歳の年に亡くなっているので、人生60年と思い、その日数を意識するようにもなりました(もちろん、もうちょ ...

ReadMore

税金ほか

デビットカード取引における印紙税について

  以前クレジット販売の場合の印紙税(クレジット利用伝票)について記事にしましたが、デビットカード取引(即時決済型)の場合の印紙税の取扱いについて確認してみたいと思います。   デビットカード取引の場合、その口座引落確認書については、原則として印紙税は不課税となります。 口座引落確認書とは、デビットカードシステムの加盟店が、デビットカード取引により支払いを受けた際に、顧客の口座から代金が引き落とされたことを確認するため、専用端末から出力し顧客に交付する文書のことをいいます。 &nbsp ...

ReadMore

Excel

Excelの行・列の削除(挿入)のショートカットキー

日々Excelに触れているので、何かしらのショートカットキーを利用します。 Excelで行・列を削除(挿入)したいという場合、その行や列を選択し、メニューから「挿入」や「削除」で操作することが多いかもしれませんが、ショートカットキーを使うと便利です。 本日は行・列を削除(挿入)する際のショートカットキーを紹介します。   列・行を選択 まずは、列・行の選択から。 マウスでその列や行をクリックでもいいかもしれませんが、ショートカットキーもあります。 「shiftキー」 + 「スペースキー」 行を選 ...

ReadMore

投資・節約・お金

楽天ギフトカードの仕様変更について

  2025年11月に販売が一時停止となっていたコンビニで購入可能な楽天ギフトカードが2025年12月15日から販売再開の発表がありました。 が、大幅な仕様変更となるようで、実質改悪です。 楽天ギフトカードをチャージルートで利用されていた方は、この仕様変更でほぼ使えなくなります。 手数料が3%かかる感じになりますので。     Android端末であれば代替ルートがあるようですが、iPhoneユーザーの場合はほぼ塞がれる形ですね。 残念ではありますが、この手の改悪はよくあるこ ...

ReadMore

ライフ 投資・節約・お金

保障の見直しについての諸制度

生命保険に加入しても、1年、5年、10年と経過するにつれ、生活状況や資産状況は変化していくものですので、保険に入ってそれで終わりというわけにはいきません。 定期的な内容把握と現状に沿った保障内容となっているか確認する必要があります。 このように保険種類や保障内容、保険金額などを現状に合ったものに変更することを「保障の見直し」といいます。 以前の記事で、保障の見直しを検討する際、今の保険を解約して新しい保険に加入する以外に、契約中の保険を見直せる諸制度について紹介しました。 いくつか確認してみたいと思います ...

ReadMore

ライフ 投資・節約・お金

保障の見直しについて

  保障の見直し 生命保険に加入した当初はどのような内容だったか把握できていたとしても、時が経つとあやふやになることがほとんどです。 また、5年、10年と経過するにつれ、生活状況や資産状況は変化していくものですので、保険に入ってそれで終わりというわけにはいきません。 定期的な内容把握と現状に沿った保障内容となっているか確認する必要があります。 このように保険種類や保障内容、保険金額などを現状に合ったものに変更することを「保障の見直し」といいます。   必要となるタイミング 例えば、新た ...

ReadMore

税金ほか

2026年からの「扶養親族等の数」の算定

    扶養親族等の数の算定 扶養親族等の一人は、次の合計数です。 2026年から範囲が変わります。 ~2025年 2026年~ 源泉控除対象配偶者 控除対象扶養親族 源泉控除対象配偶者 源泉控除対象親族 源泉控除対象親族には、控除対象扶養親族と所得の見積額欄が100万円以下となる特定親族も含まれます。     マル扶を確認 「扶養親族等の数」は、扶養控除等申告書(マル扶)の記載内容をもとに算定します。 なので、マル扶を確認することになりますが、確認は数だけではなく ...

ReadMore

投資・節約・お金 税金ほか

仮想通貨(暗号資産)と相続税

ビットコインなどの仮想通貨(以下、暗号資産)を相続した場合も相続税の課税対象となります。 相続税の課税対象となる財産は、現金・預貯金、有価証券、土地・建物など、金銭に見積もることができるすべての財産ですので、相続した暗号資産も含まれることになります。   相続により取得した暗号資産の評価方法 暗号資産を相続により取得した場合は、一般的に評価方法が定められている「評価通達」に明示されていないことから、評価通達に定める評価方法に準じ、次の区分に応じて評価することとなります。 活発な市場が存在する場合 ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、46歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から 日毎日更新中。

-税金ほか