独立

freee会社設立を使ってみました

freee会社設立より

 

法人設立を検討しております。

いつも手続きでお世話になっている司法書士の先生にお願いしようかとも思ったのですが、何事も経験と思い自分でやってみようと、会社設立支援サービスを利用してみることにしました。

今回利用したのはfreeeのサービス「freee会社設立」です。

無料登録することで、法人設立に必要な手続きを簡素化できます。

ちなみに、登録が無料なだけで必要な費用は発生します、当然ですが(電子定款の代行手数料とか登録免許税とか)。

 

今回の手続きは、定款への電子署名の依頼までです。

次のステップへ移りましたら、また記事にしてみたいと思います。

 

事前準備

まず、私が事前に準備・検討していたものについては、

  • 法人の名称
  • 法人形態(私の場合、合同会社)
  • 決算月
  • 法人の実印
  • 出資予定者の印鑑証明
  • 事業の目的

以上のとおりです。

この中で、今回の手続きで必要になるのは、

  • 法人の名称
  • 法人形態
  • 決算月
  • 代表社員の印鑑証明
  • 事業の目的

です。

事業の目的については、事前にまとめておかないと時間がかかると思います。

参考にしたい法人があるのであれば、事前に登記簿を確認して参考にしてもいいかもしれませんね。

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続きを見る

 

freee会社設立への無料登録

実際の手続きについては、

  • メールアドレス
  • パスワード
  • 電話番号

を入力して登録するところからスタートします。

 

定款・登記書類作成に必要な情報の入力

次に、定款・登記手続きに必要な書類作成のための情報を入力していきます。

所要時間:5分、と書いてありましたが、これは事前準備がされている場合だと思います。

入力する内容は、

  • 法人形態・商号
  • 会社の住所
  • 連絡先
  • 代表社員(合同会社の場合)と出資金の額
  • 業務執行役員(合同会社の場合)と出資金の額
  • 事業内容
  • 決算期
  • 代表社員の印鑑証明の準備確認
  • 会社の印鑑をどうするか(このページで発注ができるようです。私は自分で用意を選択)

事業内容をしっかり準備していなかったので、私の場合は5分では終わりませんでした・・・

 

設立ステップページへ進む

上記の入力等が済みましたら、「設立ステップへ進む」ボタンをクリックし、次のステップへ移ります。

 

定款の認証方法を選択

 

電子定款にするか紙定款にするかで、今後の費用が変わります。

私は、電子定款で手続きすることにしました。

代行手数料5,000円がかかりますが、紙の場合は印紙代40,000円かかるようなので迷わず電子で。

 

定款の内容を確認

次に、定款の内容を確認します。

先程の入力だけで、定款が完成してしまいます。

これは便利ですね。

 

 

電子定款に必要なファイルをアップロード

先程作成できた定款のデータ(PDFデータ)のチェック、スマホで撮影した印鑑証明をアップロードします。

 

 

電子定款の依頼

提携している行政書士に、電子定款の電子署名の依頼をする手続きを行います。

基本的に、画面の通り行えば手続きできると思います。

 

 

 

代行手数料の振り込み

その後、送られてきたメールの入力フォームに従い、指定の口座へ振り込み等を済ませて今回の手続きは終了です。

 

 

入金とアンケートフォームの入力の確認が取れた後、通常5営業日で電子証明作業完了の連絡があるようです。

 

まとめ

こういったサービスを利用することで、法人設立が簡素化できるので便利ですね。

感想としては事前準備がしっかりできていないと、それなりに時間がかかるかなという印象です。

ただ、0から自分でやることを考えたら、ガイドに沿って手続きしていくだけで、定款が作成できたり、登記に必要な書類が作成できるのでおすすめです。

freee以外にも同様のサービスがあると思いますので、ご自身にあったものでお試しいただければと思います。

 

.

【編集後記】
昨日の夜は、予定通り庭で花火をしました。
少し風がありましたが、楽しめました。
Mさんありがとうございました!

 

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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