通信制大学院

修士論文(税法)のテーマ選定での失敗例

私はいわゆる大学院ルートで税理士資格を取得しました。
そして、1年留年したから余計に身にしみてわかりますが、修士論文(税法論文)の作成において、テーマ選びはとても重要です。
その後の作成がうまくいくかは、テーマ次第だと言えます。
大げさじゃなく。
私は修士論文のテーマ選定にはかなり苦戦しました。
自分が失敗したテーマを含め、選定で失敗しそうなテーマについて考えてみます。

 

古すぎる、議論がしつくされたテーマ

はじめてテーマ選定を行うことになるので、どのように決めればいいかさっぱりわかりませんでした(私は)。

何もない中から決めるのは至難の業なので、一般的には、テーマ選定に参考となる書籍、雑誌、サイト等から探すことになります。

その中から気になるタイトルがあれば、それを軸にテーマを考えますが、そのテーマが古すぎるものだったり、すでに議論がしつくされたものだと、「これで」と提出してもあっさり却下されます。

論文指導をされる先生は毎年たくさんのテーマを目にするので、タイトルだけである程度こういった結論に持っていこうとしているのがわかるようです。

それが議論がしつくされたものだと、ありきたりなテーマと判断されます。で、却下となります。

やはり新規性、オリジナリティな論文が求められますので。

 

先行研究、裁判例が少なすぎるテーマ

古すぎるとダメだからと、新しそうなテーマをぶつけてもこれがうまくいかないのです。

修士論文を書き進めていくうえで、先行研究や裁判例がどれだけあるか、その量が重要になります。

新しいテーマで誰も取り扱っていないので、オリジナリティのある論文が書けそうな気がしますが、何者でもない自分の言葉だけでは説得力ある論文はとてもかけません。やはり、オーソリティな文献を参照しつつ、書き進める必要があります。

先行研究や裁判例が少なすぎると、材料が少ないわけですから、議論が積み上がらず論文作成が苦しいものになります。

 

争点、学説の対立がないテーマ

また、論点があったとしても、争点がなかったり未成熟なテーマ、学説の対立がないテーマだと、議論を展開していくのが難しいです。

対立する論点をぶつけることができないので、比較や検討ができず、論文が破綻してしまうことも考えられます。

 

これらを覆すほどの文献の調査としっかりとした結論のイメージがあればどうにでもなるのかもしれませんが、私は不十分で、とても難しいことでした。

やはり、先行研究がほどよくあり、比較的新しい裁判例、議論が始まっているような、ちょうどいいテーマを検討する必要があります。それが難しいのですが、、

 

以前の記事でも書きましたが、新規性、オリジナリティのある論文といっても、それは「新発見」や「大発見」である必要はないわけですから(そんなの無理ですし)、最初から過度に意識しなくてもいいような気もします。

解釈の仕方・プロセスにオリジナリティな要素があったり、結論が一般的に言われるものと反対のものを主張したり、その他でもそういった意味での新規性・オリジナリティがあればよいので、論文執筆当初はそれぐらいでいいような気がします。

書き進めていく中で、自分の主張がしっかりしてくれば、自ずと自分だけのオリジナリティな論文になっていくものと。

 

冒頭にも記載しましたが、テーマ選びはとても重要です。

テーマですべてが決まるとまではいいませんが、半分くらい決まってしまうように感じます。

テーマ変更となると、次のテーマ候補を文献調査が不十分な状態で選定しないといけなくなるので、負のスパイルに陥ります。

十分すぎるぐらいに時間をかけて、慎重に選ぶようにしたほうがよいかと思います。

 

 


■編集後記
昨日は外出予定なし。
とある試みの初日、ひとまず年内は継続します。
妻・上の娘がお土産にさつまいもドを買ってきてくれました。
美味しくいただきました。

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、47歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から 日毎日更新中。

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