税理士試験 通信制大学院

大学院にいって思ってたのと違ったなと感じたこと

 

大学院ルートで税理士資格を取得しました。

私がお世話になったのは東亜大学通信制大学院です。

当時、私が知る限り通信で唯一税法免除を狙える大学院だったと思います。

通信制ということもあって全国各地から応募があり、いつも3倍強の倍率となっているようですね。

運良く合格することができ、入学することができたのですが、実際に大学院生活をスタートしてみると、なんか思ってたのと違ったなと感じることもありました。

少し振り返ってみたいと思います。

 

 

楽ではない

大学院ルートで税理士になることも楽ではないと、諸先輩からお聞きして理解はしていたのですが、とはいえ、大学院に合格した直後は、浮かれ気分で「やったぜ、これで2科目ゲット!」と軽く考えたりもして、、

ただ、思っていた以上に楽ではありませんでした。

1年目は税理士試験(簿記論)も残っておりましたので、講義とレポート、そして税理士試験の勉強、当然仕事もありましたので、なかなかハードでした。

ただ、楽ではなかったと感じたのはむしろ2年目からの修士論文の方です。
過ぎてみれば、レポートの方はまあなんとかなるなという印象です(大変だったんですけどね、、)。

1年時のレポートは土日でなんとか仕上げて対応できたのですが、さすがに論文となるとそうはいきませんでした。

進め方に問題があり、加えてプライベートでの事情もあったりで、遅れに遅れ(途中まったく進められず)、2年で修了できず、延長を余儀なくされました。

思っている以上に、大学院ルートも大変です。

ときどき、大学院ルートについてネガティブな意見を見聞きしますが、大学院選択は逃げでも守りでもありません。

どちらかというと、私にとっては「攻め」でした。
お金もたくさん払いましたしね。。

 

学びがある

あと、当然と言えば当然なのですが、税理士試験の免除を狙えるだけでなく、多くの学びがありました。

入学動機が税理士資格取得なので、その辺りは期待していたわけではなかったのですが、これまで学問として法律の勉強をした経験がなかったこともあり、大学院で学んだ法律の基本的な考え方などは、実務においても役立つものだと感じております。

また、論文作成においても、先生からの論文指導による学びもありますし、多くの参考文献や過去の判例にふれる機会もあったりと、知識として得るものもありました。

1年多くお世話になったので、その分得るものもあったと思います(と自分自身に言い聞かせています)。

 

繋がりができる

通信制であるため、先生とのやり取りは基本メールで行います。

先生や院生との直接の交流機会は年に2回の合同スクーリングとゼミごとで行われるスクーリングのみです。

また、色々な年代、状況も様々なので、必ずしも仲良くなれるわけではないと思います。
なので、あまり人との繋がりみたいなものを重視していたわけではありません。

もともと、自分から積極的に声をかけられるタイプではないので、期待はできなかったわけですが、何人の方から声をかけていただき、卒業後であっても繋がりを持つことができています。
予想外でした。

よくよく考えれば、交流機会がもともと少ないことがわかっているので、そのチャンスを逃さないという気持ちは少なからずあるかと思います。みなさん情報がほしいのは同じですから。
そう考えると、機会が少ないからこそ、繋がりができやすいのかもしれません。
同じ時期に同じ大学に入り、同じような苦楽をともにするわけですからね。

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こういう状況なので、頻繁にというわけには行きませんが、今後も定期的に交流できればなと思います。

 

取り巻く状況も違えば、向き不向きもありますので、誰にでもおすすめできませんが、税理士になるための1つの手段として、選択肢の1つとして、検討しても良いのではないでしょうか。

科目免除以外にも得られるものもあるかもしれません。

 

 

 


■編集後記
昨日はタイヤ交換後の引取りへ。
ついでにもう1台のほうの半年点検の予約。
こまめなメンテナンスは大事ですね。

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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