税金ほか

個人事業主が固定資産を購入した場合の処理など

 

減価償却

「減価」も「償却」も、業界以外のかたにとっては、どちらも馴染みがない言葉だと思います。

「減価償却」とは、時間の経過によってその価値が減っていく、という考え方に基づき計算されるそのモノの価値の目減り分です。

長く使えるものは、一度に経費にするのではなく、その期間に応じて、分割して経費にしていくことになります(費用配分といいます)。

あくまで、使用や時の経過によって価値が減少するものが前提となりますので、「土地」のように相場で変動するものは減価償却資産とはなりません。

固定資産は、①減価償却できる固定資産、②減価償却できない固定資産、③全額費用計上できる資産の3つに区分されることになります。

③の全額費用計上できる資産とは、例えば、減価償却をしなくてもよいモノや、特別な手続き(特別償却など)で全額を費用計上できる資産です。

 

取得した減価償却資産は、その取得価額や青色申告など一定の要件がありますが、次のように区分できます。

①少額の減価償却資産(1年未満)

②少額の減価償却資産(10万円未満)

③一括償却資産(20万円未満)

④少額減価償却資産(30万円未満)

⑤通常減価償却資産(30万円以上)

 

 

家事按分

個人事業主が減価償却資産を取得した場合、その資産がプライベートと事業で兼用という場合もあります。

例えば、車を事業でもプライベートでも使うといったケースです。

この場合、必要経費となるのは、業務遂行上必要なもので、その必要な部分を明らかに区分できるその区分できる金額に限られます。

明らかに区分というのは、何かしら合理的な基準で按分するということです。

車両関係の費用であれば走行距離などで按分することになります(事業で使う割合のことを事業割合といったりします)。

なので、減価償却費についても全額ではなく事業割合の分だけが必要経費となるので、注意が必要です。

 

償却資産の申告

また、事業のために使っている資産があれば、固定資産税がかかる場合もあります。

「償却資産税」と言われたりしますが、固定資産税のうち土地及び家屋以外の事業用の資産にかかる税金のことを、一般的にそう呼んでいます。

自宅で事業をされていて、自宅の備品・設備等を事業用に使うケースもあると思います。

100%事業用のものもあれば、用途によっては事業割合があるものもあるかもしれません。

事業割合が50%の資産であれば、所得税の計算上、必要経費になるのはトータルで50%の部分の金額のみとなりますが、この場合、償却資産の申告の対象となる金額はどうなるかというと、事業割合に関係なく、取得価額の100%での申告が必要となります。

少しなんだかなと思いますが、固定資産税では一つの資産を課税する部分と課税されない部分に区分して取り扱うことができないようになっております。

ちなみに、事業で使っている資産であっても、別の税金がかかっている自動車等には固定資産税はかかりませんので、申告対象ではございません(対象となる車両もあります)。

 

 


■編集後記
昨日は午後から面談、相談対応など。
合間に久しぶりのシャワーラン。
雨の日、仕事の合間にランニングができるのは間違いなく独立後だからです。
日々、何気ないことから独立の醍醐味を味わっております。

ライフ

迷惑な郵便物(DM)への対策

  定期的に不要な郵便物(ダイレクトメール)が届きます。 正直ゴミになるものがほとんどです。   こういった迷惑な郵便物ですが、郵便局の郵便物(未開封のもの)であれば「受取拒否」できます。 配達員の方から受け取った場合は、直接「受取拒否」と伝えてお返しすればよいです。 ポスト等に投函されたものであれば、受取拒絶(受取拒否)と記載し、署名または押印して、郵便局の窓口に持っていくか、ポストに投函すればOKです。 架空請求、いたずら等、迷惑な郵便物を届けてほしくないのですが、どうすればいいの ...

ReadMore

ライフ

オンオフなく、3シーズンビーフィーティー

勤務のときと独立後、あるいは独立当初と今、比較するといろいろ変わってきたものも多いです。   大きな括りで考えると、1番は時間の使い方かもしれません。 今は9時~17時というような一定の時間働くということがなくなったり、仕事の時間、プレイベートの時間を明確に区切る必要もありません。仕事の予定とプライベートの予定をシームレスな形で過ごすことも多いです。   その流れからだったかはっきり覚えてないのですが、着る服もいつしかそんな感じになりました。 インナーと靴だけですが、オン・オフ(仕事・ ...

ReadMore

ライフ

億劫なことめんどくさいことほど、まず取り掛かってみる

めんどくさそうなこと、億劫に感じることになかなか手を付けられず、先延ばしにすることもあるかと思います。 ただ、めんどくさいこと億劫に感じることほど、とりあえずはじめてみるのが1番な気がしております。   少しだけでも取り掛かってしまえば、意外となんてことない、すぐ終わるということもあったりしますし、とりあえずはじめることで、ちょっとずつ気分があがってきてやる気が出たりするものです。 あと、まったくやっていないのと、ちょっとだけでも手を付けている状態とでは、精神的負担はだいぶ違う気がします。 気に ...

ReadMore

効率化

ブラウザを開く(閉じる)ショートカットキー

    日々パソコンを使うかたであれば、同様にGoogle Chromeなどのブラウザを開くと思いますが、本日はそのブラウザ起動後のショートカットキー(開く・閉じる)について書いてみます。     新規ウィンドウを開く Ctrl + N   シークレットウィンドウを開く Ctrl + Shift + N   新規タブを開く Ctrl + T   タブを閉じる Ctrl + W   閉じたタブを復元 Ctrl + Shift + ...

ReadMore

税理士

担当者が変わる(変わらない)ことについて

  担当者絡みの税理士変更は多い これまで実際に見聞きした税理士事務所変更の理由で、担当者(税理士本人含む)絡みのものは多いです。 いくつか列挙してみます。 担当変更が多い 担当が新人 代表税理士がこない 先代のときからの税理士で話があわない 怒られる(ように感じる) 相談しにくい など。 お客様側からの意見しか聞けませんし、税理士事務所だけが悪いとも言えない内容もあると思いますが(年一契約とかその契約内容ではどうしようもない部分もあります)。   担当者が変わらないメリット(デメリッ ...

ReadMore

独立

答えは出せずとも一緒に悩むだけでも意義がある(こともある)

すべてのニーズに対応できればいいのでしょうが、なかなか難しいことです。   仕事に限らずですが、相性みたいなものもあります。 合う、合わないがあるので、実際問題すべてに対応することは不可能でしょう。 対応できないのに、無理に対応してもお互い不幸なことになるかもしれません。   対応できないことのすべてを無視していいわけではないと思いますが、そもそも、できることできないことが存在します。   ひとりでやっていると、組織とは守備範囲は異なりますし。 組織であれば、できる人を充てが ...

ReadMore

ライフ

トイレ掃除中にふと思ったこと

2022年の10月半ば頃からトイレ掃除を習慣としています。 独立後の新習慣の1つです。 もうすぐ丸4年になります。   独立後にやり始めたわけですが、勤務時代は妻に任せっきりで私は全くしていませんでした。 始めようと思ったことに、明確な理由があるわけではないのですが、自分がやっていた家事は、ゴミ捨てと風呂掃除ぐらいだったので(これは家事ではないという意見もありますが、、)、もうちょっと貢献度を高めたいとでも思ったのかもしれません。 自分が関わっていないと、どうしても認識が薄くなってしまいがちです ...

ReadMore

会計・経理 税金ほか

一括償却資産、少額減価償却資産を売却したとき

  一括償却資産とは フリーランスを含め中小事業者には、10万円以上の「モノ」を購入したときの会計処理の仕方として3通りの方法が考えられます。 そのうち10万円以上20万円未満のモノについては、3年間で均等に経費にする「一括償却資産」という処理があります。 通常の減価償却の場合、年の途中で購入した場合、月割で計算するのですが、一括償却資産の場合は、年のどこで購入したとしても、一括して3年均等償却となります。   少額減価償却資産の特例 取得した資産が減価償却資産に該当したとしても、その ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、47歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から 日毎日更新中。

-税金ほか