税金ほか

税制改正による基礎控除見直しのポイント

 

何度か記事にしておりますが、2025年の税制改正で所得税の基礎控除の見直しが行われています。

今般の改正において抑えておきたいポイントを確認してみたいと思います。

所得金額に応じて細分化

2024年までの基礎控除の金額は48万円です(2,400万円以下の場合)。

今回の改正で、合計所得金額2,350万円以下の場合、控除額が58万円に引き上げられます。

そして、基礎控除の特例(上乗せ措置)が創設されました。

  • 合計所得金額132万円以下・・・37万円加算(95万円)
  • 合計所得金額132万円超336万円以下・・・30万円加算(88万円)
  • 合計所得金額336万円超489万円以下・・・10万円加算(68万円)
  • 合計所得金額489万円超655万円以下・・・5万円加算(63万円)

これにより、これまで3分類だったものが、9段階に区分されることになります。

 

上乗せ措置については2年間限定

上記区分、給与収入だけの場合には、次のとおりとなります。

  • 200万円以下・・・95万円
  • 475万円以下・・・88万円
  • 665万円以下・・・68万円
  • 850万円以下・・・63万円

上乗せ措置のうち200万円以下の部分は恒久措置ですが、それ以外は2年間(2025年と2026年)の時限立法(期間限定)となっています。

 

改定の適用時期

適用時期は2025年分以降ですが、源泉徴収については2026年以後からとなります。

また、実際の基礎控除改正は特例を含めて、2025年12月1日が施行日です。

なので、最後の給与支払いが12月1日より前というケースにおいては、年末調整の取り扱いは改正前の基礎控除を適用することになります。

 

以前は割とシンプルだった基礎控除ですが、直近2年については9つに分類され複雑になります。

給与ソフト等を利用していれば問題ないと思いますが、計算誤りがないようご注意いただければと思います。

 

 


■編集後記
昨日は午後から面談1件。
とある申し込み。
以前から検討していましたが、ようやく。
主に妻と娘が恩恵をうけると思います(私はちょこっと)。

ライフ 投資・節約・お金

生命保険の基礎用語2

生命保険の契約内容を理解するうえで、基本用語の理解は欠かせません。 前回「人に関する用語」について確認しましたが、本日は保証内容に関する用語について確認してみます。 主契約 文字通りですが、契約の基本(ベース)となる部分のこと。 終身保険、定期保険、養老保険、個人年金保険など   特約 主契約に付加するオプションのこと。 主契約に付加するものなので、特約のみで加入することはできませんし、主契約が満期や解約などによって消滅すると、特約も消滅します。   主な特約の種類 死亡保障・高度障害 ...

ReadMore

ライフ 投資・節約・お金

生命保険の基礎用語1

    生命保険の契約内容を理解するうえで、基本用語の理解は欠かせません。 まずは基礎知識として、人に関する用語について確認してみます。   契約者 保険会社と保険契約を結び、保険料を払い込む義務と、契約内容の変更、解約したときの返戻金、配当金を受け取れるなど、契約上の様々な権利を持っている人   被保険者 生死・ケガ・病気など保険の対象となっている人   保険金受取人 保険金や給付金、年金などを受け取る人   生命保険の契約には、この3人が登場 ...

ReadMore

ライフ 投資・節約・お金

生命保険の機能(種類)について

  生命保険の機能 生命保険の機能を大別すると、保障機能と資産形成機能の2つがあります。 保険の種類ごとに、どちらの機能がより重視されているか異なります。   保障機能を重視した主な保険種類 保障機能は、万一のときに、保険金や給付金を受け取れる機能のことです。 保障機能を重視した主な保険として、「定期保険」があります。 定期保険とは、いわゆる掛け捨ての保険で、割安な保険料で大きな保障を得られます。   資産形成機能を重視した主な保険種類 資産形成機能は、満期や途中解約した場合 ...

ReadMore

医療機関等

有料老人ホーム等の食事、1食あたりの基準変更(2026年6月1日から)

  特定の施設で提供される食事において、一定のものについては消費税の軽減税率(8%)が適用されています。   この軽減税率が適用される食事代の基準が2026年6月1日から変わります。   物価高騰と食材価格の上昇を受け、入院時や施設で提供される食費についても、随時見直しが行われています。 2026年度も引き上げられることになりました。   6月1日より、1食につき690円から730円に変更となり、40円の引き上げとなります。 6月1日以後は、1食につき730円、1日 ...

ReadMore

税金ほか

少額減価償却資産の特例 改正の適用開始日について

  「減価」も「償却」も、業界以外のかたにとっては、どちらも馴染みがない言葉だと思います。 「減価償却」とは、時間の経過によってその価値が減っていく、という考え方に基づき計算されるそのモノの価値の目減り分です。 長く使えるものは、一度に経費にするのではなく、その期間に応じて、分割して経費にしていくことになります(費用配分といいます)。   取得した資産が減価償却資産に該当したとしても、その資産の取得価額が少額だったり、税法で定める一定の要件を満たすものである場合に、その法定耐用年数より ...

ReadMore

医療機関等

オンライン診療 受診施設の届出制度について

  医療法等の改正で2026年4月1日から、オンライン診療受診施設に関する届出制度がはじまりました。   オンライン診療受診施設とは、その施設の設置者が、業としてオンライン診療を行う医師又は歯科医師の勤務する病院、診療所、介護老人保健施設又は介護医療院に対して、オンライン診療を患者が受ける場所として提供する施設をいいます。   これまで、オンライン診療が行われる場所には、診療所又は病院の開設が要件とされていましたが、今回の法改正により、診療所等の開設がなくとも、例えばへき地等 ...

ReadMore

ライフ 投資・節約・お金

Coke ONスタンプが15個たまったのでチケット使ってみました

コカ・コーラのアプリ「Coke ON」。 ダウンロードはしていましたが、これまであまり利用していませんでした。 また、今は自販機で買う機会もそう多くないもので。   あと、歩数で貯まるスタンプも知っていましたが、ウォーキング(ランニング)習慣がなく、加えて自宅仕事の場合、そんなにたまらないので気にもしていませんでした。   ただ、2026年からランニングを再開したもので、もしやと思い、利用を再開しておりました。 やはり、定期的にランニングしていると、ちゃんと貯まるようですね。 &nbs ...

ReadMore

税金ほか

青色申告特別控除の見直しについて

  令和8年度税制改正で青色申告特別控除の見直しがおこなわれます。 現行の青色申告特別控除は、所得金額から55万円(一定の要件を満たす場合は65万円)または10万円を控除することができます。 金額の違いは要件の違いですが、今回の改正で内容が見直しとなります。   見直しのポイントは以下のとおり。 55万円控除について、e-Taxでの期限内提出を要件に控除額を65万円に引き上げ 65万円控除について、一定の要件を満たす場合に控除額を75万円に引き上げ 10万円控除について、前々年分の不動 ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、46歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から 日毎日更新中。

-税金ほか