通信制大学院

大学院での2科目免除、2年で2科目について思うこと

本日、日本税理士会連合会より税理士登録通知のハガキが届きました。

ようやく、税理士になったという実感を少し感じることができております。

私は大学院ルートでの税理士資格を目指し、実際に税理士になることができたのですが、大学院での免除について思うことを記事にしたいと思います。

 

大学院ルートを選んでよかったか

率直に、良かったと思います。

メリット・デメリットいろいろあるとは思いますが、トータルでよかったと感じております。

一番のデメリットとして感じることは、最低限の費用と時間が確実に発生するということです。

時間については、科目合格を目指してもそれなりにかかることなので、大学院だけのデメリットではないと思いますが、最低必要な時間(2年間)が確実に発生します。それに加えて、授業料等の学費は大抵の場合、税理士試験のための学校の費用より多くなることがほとんどです。

税理士試験は長期化することがほとんどですので、一律に比較することはできませんが、仮に同じ年数で税理士になるとした場合、大学院ルートの方が費用は多くなると思います。

 

ただ、修士論文を書きあげることさえできれば、確実性は大学院での免除の方が高いと思います。

私は、自分の現状を分析した結果、費用が多少かかったとしても、より短期間で確実に税理士になることが可能であると感じた大学院ルートを選びました。
すべて予定通りとはいきませんでしたが、想定していた期限の範囲内で税理士になることができましたので良しとしています。

 

2年で2科目について思うこと

大学院2年で2科目免除というのは、ストレートに行けばまさにそのとおりだと思いますが、今思うことはいくつかの誤解があったということです。

 

まず、2年で修了できるかわからないということ。

私もそうだったのですが、現在留年率はそれなりに高まっているように感じます。あくまで私がお世話になった大学の話ですが、2年で終了できる人は、60%~70%のあいだぐらいかもしれません。

 

次に、免除の対価が修士論文だと考える場合、実質の作業時間は約1年ということ。

大学院は2年間ですが、私の場合、1年目は講義やレポートがメインで論文作成についての時間はほぼありませんでした。

テーマ選定や論文構成を考える時間はありましたが、執筆については2年目からといった状況でした。

今考えると、1年目の過ごし方を間違っていたのだと思いますが、2年で2科目ではないように感じます。
(あくまで、私の場合であって1年目から論文を意識して過ごしている方にとってはこの限りではありません)。

 

最後に、仮に大学院を2年で終了したとしても、免除決定通知がくるまでの時間を含めると、早くて3か月、遅い場合は1年近くかかる場合もあります。

私も免除決定通知が届いたのは約8ヶ月後の12月に入ってからでした。。

 

まとめ

ちなみに、登録までを考えると、その後の在職証明や税理士会への手続き等でも数ヶ月かかります。

これは大学院ルートに限ったことではありませんが、この辺りの時間を含めると、2年というか3年と考えたほうがいいような気もします。。

 

 


 

税金ほか

所得税の確定申告 誤りの多い事例(所得控除関係)

  国税庁のホームページにも、所得税の確定申告において、誤りが多い事例がピックアップされています。   以前、収入・所得関係について記事にしましたが、今回は所得控除について、いくつか確認してみたいと思います。   医療費控除の計算誤り 例)高額療養費や出産一時金、生命保険会社からの入院給付金など、医療費補填される金額の控除漏れ   寄附金控除の適用漏れ(ふるさと納税を行った方) 例)ふるさと納税ワンストップ特例の適用についての申請をしている方が、確定申告を行う場合の ...

ReadMore

税金ほか

郵便切手や印紙を金券ショップに売却した場合の消費税の取り扱い

  消費税の法律では、国内において行われる資産の譲渡等のうち、一定のものについては、消費税を課さない(非課税)と定められています。       その中の1つに、「日本郵便株式会社等が行う郵便切手類の譲渡、法令に定める印紙の売渡し場所における印紙の譲渡」という規定ありますが、この規定により消費税が非課税とされる郵便切手類または印紙の譲渡は、日本郵便株式会社等が行う郵便切手類または印紙の譲渡に限られています。   なので、これら以外の場所、例えば金券ショップに ...

ReadMore

ライフ

久しぶりにソロツーリング

  久しぶりにソロツーリングしてきました。 妻は、寒そうだから、、と言うので、、 今年初ツーリングはソロツーリングになりました。   合間の時間でちょっとだけ行こうかな、という感じだったので、いつものルート(251ツーリング)を少しだけ走っただけですが、楽しい時間でした。 気温ほどの寒さは感じませんでした。 その旨、一応妻にも伝えました。     冬ツーリングの装備は、昨シーズンにある程度整えているので、長崎の冬であればほぼ対応できそうです(雪の日は乗りませんので) ...

ReadMore

税金ほか

法定調書のe-Tax等による提出義務化(2027年以降)について

  法定調書とは、法律で定められている税務署へ提出する書類の総称です。 一番馴染みがあるものは、「給与所得の源泉徴収票」でしょうね。   2021年以降、法定調書の種類ごとに、前々年に提出すべきであった当該法定調書の枚数が「100枚以上」であるものについては、e-Tax又はCD・DVDなどの光ディスク等による提出が必要となっています。   これが2027年(令和9年)以後の提出については、法定調書の種類ごとに、当該法定調書の枚数が「30枚以上」であるものに変更になります。 & ...

ReadMore

税金ほか

通勤手当の非課税限度額と消費税(仕入税額控除)について

  通勤手当とは、従業員の通勤に対して支給する手当のことです。 現状は通勤手段ごとに決まった金額までは所得税が非課税とされています。 ときどき通勤手当は全額非課税と勘違いされているケースもあるので、ご注意いただければと思います。   マイカーや自転車で通勤する方への通勤手当については、通勤距離に応じて1ヶ月間の非課税限度額が定められています。   電車やバスなどの公共交通機関を利用して通勤する方への通勤手当については、1ヶ月あたり15万円までが非課税となります。 非課税となる ...

ReadMore

税金ほか

スマホアプリ納付「amazon pay」等のルール変更

  2022年12月1日から、スマホアプリで国税の納付ができるようになっています。   利用できるスマホアプリは以下のとおり。 PayPay d 払い au Pay LINE Pay メルペイ amazon pay   中でも「amazon pay」について、Amazonギフト券を使うことでよりお得に納付することができるということで、巷でも人気となっているようです。   スマホアプリ納付は、一度の納付での利用上限額は30万円となっていますが、複数に分けて納付すること ...

ReadMore

ライフ

娘のかけ算練習で思ったことなど

  下の娘のかけ算の練習(暗唱)を聞いたりしています。 最初の頃は、スムーズに言えなかったり、順番通りでしか対応できなかったのですが、だんだん様子が変わってくるのを目の当たりにして、改めて思ったことがあります。 思ったことなど、少し書いてみます。   はじめてすることについて、「量」が大事、「質」が大事みたいな話があったりします。 ただ、どちらかだけが大事ということはなく、だぶん、どちらも大事なんだと思います。 とは言え、スタート当初においては、やっぱり「量」が大事なんだろうなとも感じ ...

ReadMore

税金ほか

償却資産申告の対象資産(家屋の附帯設備について)

  事業で使用している資産がある場合には、固定資産税がかかることもあります。 一般的には「償却資産税」と言われますが、固定資産税のうち家屋・土地以外の事業用の資産にかかる税金です。 償却資産の申告の対象になるかどうかは、賦課期日(ふかきじつ)の現況によって判定されます。 賦課期日とは、税金計算の基準日みたいなものです。 固定資産税の場合は、申告年度の1月1日が賦課期日となります。   基本的には、事業で使っている資産が申告対象ということになります。   判断に迷うものの例とし ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

-通信制大学院