通信制大学院

修士論文(税法)|執筆スタート時の思い込みを振り返る(1)

大学によりスケジュールは多少異なるかと思いますが、私の場合、論文テーマ決定後、1年弱で執筆していくことになりました。

 

これも大学により異なると思いますが、論文の細かい書き方までは教えてくれないことがほとんではないかと思います。

 

私がお世話になった東亜大学でも、「修士論文の作成にあたって」という手引が渡されるだけで、細かい書き方についての指導があるわけではありませんでした。私の記憶では。

まぁ、1年時のレポート等の積み重ねで、学んでいっているという側面はあろうかと思いますが、どちらかと言えば、執筆スタートしてからの先生への添削等を通して学んでいく感じだったように思います。

 

そんなわけで、当初どう書いていったらいいのか困惑したことを記憶しております。

 

本日は、論文執筆当初 私が思い込んでいたことを、先生に送信したメール等のやり取りから当時を振り返り、そのせいで執筆が思うように進まなかったな、こうすればよかったかなと思うことを2回にわけて記事にしたいと思います。

 

あくまで、論文執筆スタート付近の話で、のちにやらなければならないことも含まれております。

少し時間が経っておりますので、忘れている部分もあるかと思いますが書いてみます。

 

 

参考文献を読み終えてからじゃないと、という思い込み

論文執筆していくために、たくさんの参考文献を収集することになります。

自称マジメな性格の私は、集めた文献をある程度読み進めた状態でないと書けないと過度に思ったところがありました。

ある程度読み進めることは大事なのですが、集めた文献のすべてに目を通すとなるといつまで経ってもスタートを切ることができません。

書きながら、読みながら、進めていく感じでよかったのだと思います。

最初に目を通してしまいたい気持ちもありますが、書くことを優先して行ったほうがよいでしょう。
否が応でも文献には目を通すことになりますので。

 

なかなか書き出さない私に、痺れを切らした妻が「とりあえず何か書き出してみれば?」と言ってくれていたのですが、自称マジメな性格の九州男児な私は、「ある程度文献読まんば書ける訳なかたい!」と言い返しておりました。
妻の言うとおりだったなとのちに後悔しました。すみませんでした。本当にすみませんでした。

 

自分一人だとどうしても視野が狭くなってしまうので、身近な人の助言には耳を傾けたほうがいいかもしれません。

 

1章から順番に書かないと、という思い込み

論文テーマとともに、論文構成も作成していると思いますが、どうしても順番通り書いていきたい気持ちになります。

ただ、これも固執すぎるとあまり良い結果になりません。

極論を言えば、自分が主張したい考えを述べる章から書いてしまうほうがいいように思います。

結局、それまでの章立ては、自分が主張したい考えに繋げるために書き進めることになりますので、最初に決めた自分の考えを先に書いてしまうと組み立てがしやすいかもしれません。

最初に、バシッと完璧な考えを書くのは難しいんですけどね。。

 

ただ、このことは添削指導をしていただく途中で先生からも言われたことですので、効果的なのだと思います。

 

 

とにかく何か書いてみる

前述の内容と重なりますが、いろいろ考えすぎると書けません。

とにかく、何か書いてみましょう。

なかなか書けないのであれば、極端な話、扱う内容の主要な裁判例のコピペで最初は構わないと思います。

とにかく進んでいる実感が、最初は必要なのかもしれません。

ただ、裁判例をペタペタし過ぎると、後に必ずカットしなければなりませんので覚悟が必要です。

あくまで対処療法と思っていただければと思います。

そうじゃなくても、論文執筆スタート当初からページ数がかなり進んでいると、余計なもの書いているな?と先生から勘ぐられます。

あと先生方は、論文構成と参考文献等を見れば、だいたいこういう結論を書くんでしょ?とすぐわかるようです。

 

結論を変えてはいけないと思わない

自分が考えた結論を絶対に変えてはいけないということはありません。

結論が変わると、構成がかわってしまうのでできれば変えたくない気持ちが出てくると思いますが、無理筋で進めていいことはありません。

違う結論のほうが、良さそうであれば、路線を変更する柔軟さも必要になると思います。

かくいう私も、論文タイトル、構成、結論、すべて当初考えたものから変わりました。。

 

それでも書き上げることができましたので、大丈夫です。

 

早すぎるということはない

冒頭に書きましたが、1年弱で書き上げないといけません。

思っている以上にあっという間です。

とにかく、早く進めるに越したことはありません。

私は、当初悠長に構えすぎていたように思います。

3月修了の方であれば、夏ぐらいまでには一度書き上げるぐらいの気持ちで進めたほうがいいでしょう。

 

その後のゆとりが大きく変わると思います。

 

ただ、先生方からすればどれだけでも手直しできるので、早ければ早いだけ指摘は長く続くことになりますが。。

 

後半へつづく

 

 


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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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