通信制大学院

税法修士論文の作成時|知っておきたいWordの機能

修士論文作成については、Wordを使いました。おそらく多くの方がWordを使うのではないかと思います。

普段、私はExcelを使うことは仕事でも多いのですが、Wordを使う機会はどちらかというと少なく、基本的な使い方しか知りませんでした。

ですが、修士論文を作成するにあたって、知っておいた方がいい(ときには知っておくべき)機能があるなと執筆し始めた際に感じておりました。

 

本日は、数あるWordの機能の中から、論文作成時に知っていると効率的に進められると感じたものをピックアップしたいと思います。

これから修士論文を作成される方のうち、私と同じように普段あまりWordを使わない、という方向けの記事です。

 

目次機能、アウトラインレベルの設定

まず、論文テーマとともに、論文の構成(目次)も検討し提出するものと思います。

最初に考えた構成のまま終わるということはまれで、ほとんどの方が修正・削除など、その都度入ることになります。

 

もし、目次を手入力で作成していた場合ですと、変更があった場合、文字の変更に加えてページ数の変更も手入力ですることになってしまいます。

ときに大幅カットや順番の入れ替えなどが必要になったとき(大抵あります)、目次の修正作業だけで大変なことになります。

この大変な作業を避けるために、アウトラインレベルを設定し、目次機能で目次を作成することが必要になります。

修正があった場合に、更新処理を行うことで、目次のタイトルやページ数を自動で変更することが可能になります。

 

詳しい使い方については割愛いたしますが、google等で検索していただくと、使い方を掲載しているページはたくさんありますので、確認していただければと思います。

 

脚注の相互参照

論文の作成において、参考文献の引用・参照は必須です。

そして、同じ文献から引用する場合には形式が定められており、下のように注書きすることになります。

例えば、金子教授の文献から何回か引用する場合には、金子・前掲注(12)○頁 と表記します。このかっこの中の12は、前に出てきた注番号です。

これについても、目次のときと重複しますが、手入力で行っていると修正があったときに大変なことになります。

論文本文に修正が入り、注番号の変更・削除があることは度々ありますので、それを一個一個変えていくとなると、相当な労力がかかることに。。

この修正を効率的に行うために便利なのが、相互参照機能です。

これも、詳しい使い方についての説明は割愛しますが(すみません)、「脚注 相互参照」等で検索していただくと、確認いただけると思います。

脚注の番号がずれたときでも、いくつかの工程を実行するだけで、自動で並び替え等の変更が可能となります。

便利、というかこの方法でやらないと修正がかなり大変です。

是非、使い方をマスターしていただければと思います。

 

変更履歴、コメント機能

これは、便利というか、先生とのやり取りの際に必須になるかと思います。

大学やゼミにより異なるかもしれませんが、私がお世話になった大学院は通信制でしたので、論文指導はメールにWordのデータを添付送信して、添削していただくことになります。

私が所属していたゼミでは、先生が修正・確認事項等にコメントを付してくださり、それについて自分が追加・修正等した箇所をわかるようにして返信しなければいけませんでした。

なので、スムーズな添削指導を受けるためには、知っておかないといけない機能だったわけです。

これは、大学やゼミによって異なるかもしれません、プリントアウトしたものを郵送でやり取りすることもあるかと思います。
ただ、おそらくですが、多くの大学がこのような形でやっているのではないかと推察いたします。

便利なので。

 

まとめ

修正がなければいいのですが、絶対あります。

私は、本文だけでなく、構成も、論文テーマも、執筆途中で変更がありました。

変更が必要となると、その案を考えるだけでも大変なのに、作業まで大変となると目も当てられません。

せめて修正の作業だけでも効率的に実施したいところです。

頑張っていきましょう!

 

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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